宴は夜通し 夢日記2023.2.16
勤め先の食品工場が窓からよく見える、居酒屋。
郊外に新工場が建つので、これまで働いてきたこの工場は、お役御免、解体の憂き目と相成った。
解体現場を見ながら工場の送別会という趣向だった。そんな滅多にない名目の宴会なので、2時間や3時間では終わらない。工場が解体中ということは、仕事も無いのだ。宴は夜通し続く。
さほど酒に強くない僕は、宴会場とは違う部屋の二段ベッド上段で、仮眠から目覚めたところだった。
具合が悪くなったわけではなく、眠気に耐えきれなくなっただけなのだが、心配した後輩が様子を見に来た。余興で何か出し物をしたらしく、二段ベッドのハシゴをのぼってにゅっと出した顔は白塗り、おでこだけ銀色に塗り、派手な法被を着ていた。
心配いらない、もうひと飲みするか、などと言って起き上がる。
そこへ解体業者の責任者らしき人が来た。どうやら後輩は解体工事で何か役割を担っているようで、相談がある様子。
後輩は、どう見ても年上の業者を相手に、タメぐちで喋る。取引先には敬語無用という謎の工場内ルールが、すっかり身についてしまった後輩を見て、なんだかやるせない気持ちになった。