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園児(3歳)の特徴と指導
私は、3歳~小学6年生までをメインにサッカー指導をしています。
本日は特に指導難易度が高いと言われる園児(3歳)の特徴や指導方法をnoteさせて頂きます。
難易度が高いと言った理由は、3歳は「気持ちが変化しやすい」からです。スクールとして定期的な指導をしていても、子供が「つまらない」「行きたくない」最終的にはスクールを「辞めたい」と言うケースもよく聞きます。(※サッカースクールで園児を受け入れないスクールがあったり、3歳はお断り!といったスクールがあるのはこういった事が背景にあるのだと推測しています。)
ただ、私は3歳児、Welcomeです☆☆
むしろ、3歳児は才能を伸ばす上で最も大切な時期。精神面でも身体面でも目覚しい成長が見られ、指導のやりがいも大きく感じられる年齢だと思います。
3歳児に対して、サッカーを指導する!と考えては失敗すると思います。
指導するのではなく、3歳児を知り、その特性を理解することが指導の成功とお子様の成長に繋がると思いますので、その点を以下記載させて頂きます。
3歳児は
・自分の力を試してみたくなる
・言い出したらあとに引かない(自分を主張する)
といった特性があります。
よく3歳~4歳は第一反抗期などと言われますね。実は子供は決して反抗する気持ちなんてなく、ただ何でも自分でやりたがっているだけなんです。その行動を(母親や父親が)うっかり手を出し、やれやこれやと口出しをするから怒りだしているだけなんです。
だから、指導でのポイントとしては、
やたらに口をださない!(指導しようとしない)
ということが大切だと言えます。
指導者なのに、指導しないなんて、、、と思ったり、何より、そのスクールを見ている保護者が「コーチは何も指導してくれない」なんて感じ取られてしまう危険性もありますね。
だから、実は3歳児のスクール指導で大切なのは、保護者に「私はあまり指導(口出し)しませんよ~」「子供たちが好きなように、自分でやろうとしていることを大切にしてるんですよ~」ということをご理解して頂けているかの方が大切なのかもしれません。
上手にできていなくたって、手を出さずにやらせることが指導上、重要なんです!!
ということを指導者と保護者の間でうまく相互理解されているかに注意してもらえたらいいと思います。
次に、3歳児の指導で理解しなくてはいけない大切なこととして、
集団に入れない、、、
という問題があります。
でも、3歳児に集団行動を求めてはいけません。つまり、集団に入れなくてもいい=集団に入らないのが当たり前という認識が必要です。
3歳同士の遊びは、一緒に遊んでいるように見えても仲間になっては遊んでいませんよね。同じ遊びをしていても、一緒には遊んでいない。
これが普通なんです。
保育園の先生や、幼稚園の年少クラスを担当している先生ならご理解頂けるのではないでしょうか。
おもちゃのブロックが床に置いてあれば、子供たちは同じ遊びを同じ場所でやっていますが、集団(仲間)では遊んでいません。
これを「並行遊び」というようですが、この並行遊びをしながら、お互いが影響され、友達との遊びに興味や関心が芽生え、模倣したりしながら、ようやく「仲間遊び=集団行動」ができるようになるんです。
つまり、3歳児のサッカースクールに入会して、最初から集団行動を求めても無理があります。段階を経てから集団行動ができるようになることを理解することが大切です。
だから、指導者は3歳児が集団に入らずとも、無理に集団に入れようとはせず、我慢する。いつか子供が勝手に入ってくるまで待つことが重要です。(もちろん、プロの指導者なら、3歳児が自分の意思で集団に入ってくるように練習メニューや動機付けを工夫することはすべきです。)
そして、保護者は3歳児は並行遊びを経てから「仲間遊び(集団行動)」ができるようになることを理解することが重要です。成長が早い子は4歳くらいになれば仲間意識がはっきりして、集団行動ができますし、遅い子だと5歳や小学校入学までかかる子もいます。
遊び方にも発達の順序がありますし、急には上達しません。高い要求や期待は禁物です。
焦ってはダメで、我慢して待つ!
言うのは簡単で、これが実際には難しいのですが、<子供=指導者=保護者>が三位一体になって応援できる環境があれば3歳児のスクール指導は成功します。
3歳は人間生活の基本的生活習慣をしつける大切な時期です。社会性も芽生え、同世代の子供に興味や関心も持ち始める時期ですので、正しい知識と正しい指導でサッカー(スポーツ)を楽しませてあげましょう!!