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「花様年華」

2022年10月某日鑑賞

「花様年華」
監督:ウォン・カーウァイ
英題:In the Mood for Love
2000年 香港🇭🇰

さみしい。
にわかWKW好き、になった10月、
これの感想書いちゃったら
あの部屋からポイっと出されちゃう気分。

あの部屋は確かに銀河鉄道の様なものでしか行けない架空の場所かもしれん。
そこに後になって日本のイケイケ青年やらなんやら色んな人が群がろうとしているっていう #2046 の冒頭は少し笑った。

誰にも自由を奪えない安全な場所。
一線を超えない分だけ逆にセクシーな2人。

でもあんだけ後々まで言いたくて言えない秘密があるのは
実は密かにやったのか?(☜ヤメロ🤐)

#欲望の翼 も1960年代なのに、
あのラフな現代的な洋服の人達と比べて、
なんでこの人らはこんなクラシックな服装なのか。
コスプレ?

な訳ない、検索してみたら、
CREAという雑誌の記事があった。
文革最中の中国では、チャイナドレスは西洋に媚びた服装とされ、
批判を恐れた多くの女性が廃棄した。

でも香港では、共産主義から逃れた知識階級や有閑階級の女性達が、
あえてチャイナドレスを纏った。とのこと。
あの襟の高さはその頃の流行だったんだそう。

そうそう。
この映画のマギーチャンはごく自然に新聞を読むような女。
お仕事もコーラ販売では無くオフィスレディ。
タイプライターもブラインドタッチしちゃう。
(そんなカッコでよく働けるな🫣)

部屋を貸すだけでなく、日々の食事にも誘うおばさんは
ただのアパートの大家ではなくコミュニティの小姑感満載。
あの家は「上海出身者のコミュニティ」とwikiにあった。

経済的に特権階級にみえる人々。
昭和の日本の #金妻 状態w
(もしも〜ねが〜いが〜、かなうな〜ら〜♩)

ところでうつ病、もしくはカウンセリング?の本で昔読んだ朧げな記憶なんだけど、
その歴史には、アメリカかどこかの
裕福な人々のみが暮らす囲われた地域の中で
家にいた有閑主婦達が患ったことから認知が広がったみたいな話があった気がする(出典不明)

この映画の人達がそうか分からないけど、
生きるか死ぬかの飢えは人生の課題では無く、
幸福かどうか、アイデンティティは保てているか
コミュニティの繋がりは、家族との愛情は、
生きる意味とは…

貧困や飢えがなければ
人の脳には思索するスペースが生まれるってもの。

それは羨ましいと思われても、
命をも脅かしかねない深刻な苦悩なんだろうきっと。

まあジジババになれば図々しくなって
麻雀に興じて刹那的に生きるエネルギーも逆に(逆に?)湧くってものか。

ものを書きたいという思いで繋がりを持つ二人。

秘密の甘い時間を過ごしても、
男の方は次第にそれを仕事として実らせてゆく。

女の方は「最近出かけ過ぎじゃないの」と釘を刺されて、
素直に籠の鳥に戻されようとする。

物語の最後には時代が荒れて、
この階級の人々は海外と行き来する。

いつだって安全で自由な場所を求めて移動できるのは余裕のある人達なんだろう。

でも命をかけて裸一貫海を泳いできた人々も多く暮らす、
香港の魅力の端っこに今頃気づいて興奮してる
っていう私の遅いこと遅いことw
WKWがリマスターしてくれたお陰です☺️

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観た後のメモから。

・トニーレオンを見た瞬間あっ! #欲望の翼 の彼!?いやあれから何年よ!?どんだけ長い前振りなの?とひとりで盛り上がるw

・冒頭の二軒同時の引越しのバタバタ面白いw
映画で「やかましき華人」を観る「これこれ!」的なウキウキ感。

・2人が缶詰になってしまう原因になった、
酔っ払ってしまったクウおじさん、
あの俳優さん #天使の涙 の #金城武 のパパ?

・練習なのに泣かないで…
私もトニーレオンにそう言って慰められたい。
まずはダイエットか。

・レスリーの部屋から夜の街に放られたスリッパ、
10年の時を経てようやく奪還か😙

・ #恋する惑星 であれだけ不法侵入に気付かないファンタジー男トニーレオンの鈍感力がいまだ健在だった件🚬

#花様年華#王家衛
#ウォンカーウァイ
#クリストファードイル
#マギーチャン#トニーレオン#レベッカパン
#映画#香港#香港映画#映画記録#映画鑑賞
#WKW4K#inthemoodforlove

2枚目の写真…欲望の翼の一場面だったかも。

欲望の翼の投稿に書き忘れたけど、
競馬(だったか?)に勝ってワーイ!ってなる #レスリーチャン 無茶苦茶可愛かった🤣
(追記…このシーン確か #ブエノスアイレス だった😵)

あと #チャンシルさんには福が多いね の投稿に書き忘れたけど、
あれでのレスリーちゃんの登場シーンに、
欲望の翼みたいな、南国風の甘いギターの曲がかかったの楽しかった😋

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