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想起の現象学 登阪(2019)

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#文章

第7章 未来

第7章 未来

現在でない時間に実存することはできない。それ故に現在でない時間を用いて事象を語るとき、存在に関する何らかの要素が捨象(破壊)される。
そしてその破壊の対象は、私たちがそれを想起という形で現象するとき、私たちによって恣意的に選択することができる。
なぜなら、時間による破壊「そのもの」という世界における確定的な事象は存在しないためである。これは私たちの(現象学的な)現象の話であり、そこで重要なのは外界

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第6章 祈り

第6章 祈り

今年自分が紡いだ言葉で、好きなものをいくつか拾いました。
想起の現象学者として彼らを提示します。あえて語ることはしないので、その編み目からこちら側を覗いてください。

午前のうごき (詩)凛々と鳴る山脈大の水車
人民を駆る毛沢東2兆人
花から咲く花から咲く花
辛さ隈なく空さ苦は無く
透き通った紫の月は新月
黄色い街に眼球びっしり
融けてイく僕のからだは
融けてイく僕のこころは
世界とひとつになるる

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