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考えないを考える

こんにちは。sacaikumiです。

最近Quoraに[就活生のスタイルが似通っている今の状況を脱却して、自由におしゃれを楽しめる未来が来ると思いますか?]という質問が投稿されていて、その回答のひとつが面白かったので紹介します。

この方の回答を端的にまとめると、[自由になる瞬間があったとしてもまた元に戻るだろう。]なのですが、その理由が私たちの思考停止だと説明しています。

その裏付けとして紹介されているのが、1986年の日航の入社式です。この写真では新入社員皆がそれぞれのお洒落を楽しむ姿が映されています。30年ちょっとかけて少しずつ歯車が狂ってしまった背景には、そういうルールだからとか、そういう常識だからっていう上の声に皆が従う連鎖があったのでしょうと。

例えばもし今私たちが就活生だとして、自由なファッションで面接に来てくださいと言われたとしても、どういう服で向かえば面接官にウケるかを自分の頭で考えるのはとても難しいです。面接官のほうだって、就活生の自由なファッションから適正を見抜くのは難しいはずです。

だからお互いが正解を探してその通りの選択をしていった結果が今のリクルートスーツだと考えると納得がいきます。

当たり障りない平均、中間で、ってすれば楽だし、考えなくて済むから。

だけれど、この考えなくて済むという結論こそ思考停止そのものでした。思考停止と言われると少しムッとするというか、反論したくなるけど、考えなくて済む、と妥協した経験は、私が覚えているだけでも両手におさまらないくらい沢山あると思います。

なんとなく安かったからとか、いちばん最初に目に留まったからとか。そんな理由で選んだ数々のものは誰かに操られた選択という可能性が大いにあるでしょう。

昔カフェでアルバイトをしていた時に、売り切りたいフードメニューをディスプレイの左上に置くとすぐに売れる、という法則がありました。人の視線はZの形に左上から右下へ動くことが理由だそうです。実際、売りたいものを左上に置くとよく売れました。だけどその一方で、私も同じように無意識の選択をしているときは誰かの操作に則っているのかとぼんやり考えていました。ちょっと複雑な気持ちになりませんか?

一方、考えることは面倒臭いと思ってしまう背景には、脳が1日に使えるエネルギーが限られているからという類の文章もどこかで読んだことがあります。

確かその時は、スティーブ・ジョブズが私服を制服にしていたことを例に[考えるコストを節約しよう]と謳っていた記憶があるのですが、そもそも私たちは一日の考えられるエネルギーをちゃんと使い切れているのでしょうか。

考えることを忘れないように心掛けたいと思ったことが、noteを更新したいと思うようになった理由のひとつです。

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