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#14日目 夢見た毎日を丁寧に思い出に変えて行く

こんにちは、sacaikumiです。

私は2020年1月27日から、イギリスで初めての移住生活を始めました。

もう何年も待ち望んだ日々を過ごしています。ビザの抽選に何度も落ちて、周りの人に何度も何度も「本当に行くの?笑」と言われてしまったけれど、なんとか、本当に来ることが出来ました。

イギリスに来るのはこれで3回目。だから、全くの知らない国へ行く時の高揚感や不安はありませんでした。あと、中学高校が一緒だった友達が近くに住んでいる事実は、かなり私の心の支えになっています。

1月は「しばしお別れの会」と題してかなり沢山の人に会う日々だったこともあり、少しだけ気持ちが疲れちゃっていました。だから、行きの飛行機の中ではちょっとだけホッとしました。

始めの1週間は息をしているだけでアドレナリンが出ていました。大好きな景色、大好きなロンドンの街に、また来れた。あの店にも、この店にもまた行きたい、、そんな気持ちがどんどん溢れて、どれだけ街中を歩き回っても疲れない。シェアハウスとはいえ、完全に1人で自立した生活を送るのも初めてだったから、足りない日用品を買うことも楽しかったです。

2週目からはルーティーンの生活を始めました。午前中は英語学校に行って、月水金は一般英語、火木はIELTS対策講座を受けています。英語の学校は、ノースロンドンにある小さい学校を選びました。去年オックスフォードサーカスにある学校に1週間通ってみたら、人数は多いしなんとなく違うしお金が勿体無いかも、と感じたけれど、今回の学校はとても気に入っています。IELTSのクラスはレベルがとても高くてついていくのがやっと、だけどそのことは自分を奮い立たせてくれます。

早く英語をもっと話せるようになりたいと、今は毎日毎日毎日!考えています。日本語は得意な方だと思うけど、英語は昔から大の苦手。どうしてだろう。きっと、私にあった英語の習得方法というのは、一般的な"お勉強"じゃないのかもしれません。それが半年間の間で見つかると良いのだけれど、、。

午後は図書館に行って授業の復習と仕事をする毎日。どこの国にいようが、私は自宅にいると仕事も勉強も進みません。それは相変わらず。

たった2週間の間に、東京の知り合いや友達が2度も夢に出てきました。他愛もない話で笑っている時間が恋しくなった。東京に居れば、心の距離によって会える人、会えない人が分類されます。だけど遠く離れた土地にいると、会える人も会えない人も物理的にほとんど同じだけの距離が生まれる。そうなったとき私が想う人ってこの人なんだ、っていうのが結構自分でも意外な選抜メンバーで、深層心理の奥深さを思い知りました。確認はしないけど、私が思いついた人々の頭の中にも、不意に私が訪れてたとしたら…それってとてもロマンスだなぁ。

日本の事をもっと知りたい。その為に他の国に住みたい。これはずっと私が思っていた事です。だから、電車の中では積極的に日本語で日本の本を読むようにしています。1週目は、神社と神道の成り立ちについての本を読みました。日本人の'無宗教'だけど神様の存在はなんとなく身近に捉える思想の成り立ちや、神様と仏様がどうして一括りにされるのかなど、ずっとなんとなくよく分からないでいた事がとてもわかり易く書かれていて良い本でした。今は行動経済学の本を読みながら、人の不合理性の面白さを学んでます。

この先のことは分からないけど、とにかく今は「絶対に半年後日本に帰りたくない」と思っています。私は年単位でもっと深くヨーロッパを知りたい、というのが今の素直な気持ちです。日本のありとあらゆるものが恋しくて孤立感に見舞われる日々だけど、それでも、人生を赤ちゃんからやり直しているかのような新しい日々にワクワクしています。

家で、井上陽水が少年時代で「夢はつまり 想い出のあとさき」と謳っているのを聞いて、涙が出てきました。何度も何度も夢見た生活が、今日常で、いつかこの日々が思い出になっていく-それが人生の醍醐味だと思います。

寂しさや孤立感と向き合うことも含めて、今の自分には必要な要素なのだと思う。

夢見た毎日を丁寧に思い出に変えて行こう。

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