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#32日目 粛々と生きる心地よさ

こんにちは。ロンドンではじめての移住生活を送っているsacaikumiです。

ロンドンに来て、1ヶ月が過ぎました。あっという間に過ぎ去った。

ある時を境に、日本に残してきた環境への強烈な淋しさはすっと引いていき、むしろ最近は全然日本に戻りたいと思わなくなりました。
私のロンドンでの日常がようやく出来上がりました。

そして、当たり前な日々のほとんど何もかもが変わりました。住む場所、一緒に住む人、同居人が話す言語、電車、食べ物、、などなど。

だけど、私自身は何も変わらないんだということを実感できて、それがとても嬉しかった。

地球のどこで暮らしても私は私の軸を失わずに生きることが出来る。人一人はちっぽけだけど、その内側に秘めた想いや意志はどこまでも大きく、広いものにしていける。その事実を知れたことはおおきな収穫です。

まぁ壮大なことを書き連ねているけど、実際はかなり地味な生活を送っています。

ざっと私の今の生活を紹介すると、平日は朝7時半にしぶしぶ起きて(起きるのはどこの国でもどこの星でも例外なく苦手)、午前中は英語学校で授業を受けて、午後は図書館で仕事と勉強をこなして、家に帰って夕飯と翌日の弁当を作って、寝るギリギリまで仕事と勉強に戻る。そこに2日に1度ジムが加わる。土曜はたっぷり寝て部屋の掃除と仕事。日曜は朝からヨガとインターバルトレーニングを1時間半やって、勉強・仕事か美術展廻り。この1ヶ月でお酒を飲んだのは1度きり。

隙間時間の娯楽は読書とネットフリックスが多いです(だけど、ネットフリックスは止まらなくなってしまうので一生懸命控えるようにしている...)


もっと外向きな生活をすべきなのかなと最初こそ思ったけれど(沢山の人に会う約束を取り付けたりとか)、私が「私」でいようと思ったら、このスタイルでも出会える人だけが出会う価値のある人なんだと思います。

それに、半年後日本に戻ることはもう全く視野に入れなくなったから、時間はたっぷりある。

それから最近、具体的な目標が出来ました。7月末に、IELTSで6.5とることを目標に英語の勉強を続けてみようと思います。もし来年から大学院に行きたいと思ったらその時は7.0が必要になるし、もし学校に行かなかったとしても、6.5あれば現地の人と問題なく仕事が出来ることが理由。現状、かなり頑張らないと厳しいところにいるわけだけど...

IELTSならではな面白いところは色々あります。

まず英語力だけでなくて、いろんな方面での知見が役に立ったり、自分の意思がある方が得点が取りやすい仕組みになっているところ。私の場合は、視覚・健康・アートに関するトピックだと問題が解きやすくてラッキーです。

あと、IELTSはアメリカ英語とイギリス英語のどちらで解答しても良いのですが、選んだ方を貫き通さないと減点されます。関西弁と標準語を混ぜちゃいけないと言われるとそりゃそうだよね!と思うことができるけど、大学までずっとアメリカ英語で勉強してきた私にはこれが結構難しいです。

更にスピーキングでは出されたお題にその場で考え、2分間プレゼンテーションしたり。人によってこういう課題は母語でも難しいんじゃないでしょうか。

大学受験勉強に没頭していた10年前の生活と、今の生活スタイルはとてもよく似ています。淡々とやることをやるだけの日常。でも心の在り方は対照的で、今の私はとても幸せ。自分で選んだ学びたいことを自分で選んだ環境で学べることって恵まれてるなと思います。

10年前は勉強だけでなく、家族関係も恋も私の心も全部がボロボロでした。勉強にも焦っていた私は塾でひとりも友達を作らず、取り憑かれたように机に向かったり、勉強の合間には爆音で音楽聴きながら街中を歩き回ったりしてました。私の10代後半は母との死別を皮切りに、とにかく孤独だったと思います。大切な命とお別れするには、私も家族も長い時間が必要でした。

対して今は、今の私を支えてくれている大切な人たちと距離こそ当時より離れているけど、全然孤独を感じていません。

まず自分一人でいることを孤独だと思わなくなりました。誰よりも近い存在である私自身と一緒にいられる、そういう風に考え方が変わりました。大切な人からいただいた命で生きていることがとても尊いから。

もし今の私を母が見たらどんな言葉を使って私の身を心配してくれるのかな、なんて考えると今でも寂しくなっちゃうのですが、叶った夢は全部母の許可が取れた証拠だと思えば心強いです。

大きな悲しみを乗り越えた後、人は大きなギフトを手に入れるんです。それは強い心と優しい笑顔と、当たり前への感謝の気持ち。

今、たった一人でも幸せな気持ちでロンドンで暮らせてるから、お母さん有難う。

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