幸せの黄色いリボン

ショックなことがございました。やれやれ。こんな時、シャワーで思いを流します。

心地よい・このままでよい・ありがとう。
そう呟つぶやきながら──

頭文字かしらもじでココアの法則

苦しい時は、自家製呪文マイブームを唱となえます。
なんとか乗り切って参りました。
自分が教祖中心の信仰。自分教ですね。
家庭教祖かな。

そして、湯船に浸つかっておりました。
不意に閃ひらめきます。流れる古い曲。

　♡　♡　♡

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ご存知でしょうか。このメロディ。テレビCMで流れました。１９７２年の曲ヒット。歌っている方ボーカリストの作曲。ところが、ちょっと揉もめました。

何を揉めたの

曲を発表する少し前。ピート・ハミルという方が、新聞コラムにそっくりの物語を、書いていらしたのです。訴訟さいばんにまでなりました。

おやまあ(￣▽￣;)

さらに山田洋二監督が、高倉健・倍賞千恵子で映画撮影。１９７７年のヒット作でした。武田鉄矢・桃井かおりが共演です。

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それほど、私たちの琴線こころに響ひびく、何かがあるのでしょうか──過ちを犯した男が、刑期を終え故郷ふるさとへ帰る物語。

さて、どうなるでしょう。

　♡　♡　♡

「きっと待ってるよ！」
「黄色いリボン。あるさ」

溌溂はつらつとした声が、車内バスに響きます。窓外そうがいは、見慣れたはずの田園風景。空は晴れて。

乗客の皆さんが、こちらわたしをご覧らんになる。柄がらにもなく顔が火照ほてります。つい、隣席となりの方にお願いしたものだから、皆さんご存知で。

「あ。恥ずかしがってる！」

小さなお子さん。声を張り上げます。皆さんも微笑んでにっこり下さる。つい、こちらまで頬ほほが緩ゆるみます。笑ったなんて、何年振ぶりか。

　♡　♡　♡

諍いケンカの仲裁ちゅうさいでした。酒場で酔った勢い。殴り掛かる相手。軽く捌さばいたつもりでも、打ちどころが悪かったのです。

運が悪いと言えばそれまで。
得意先やら職場の力関係も働きました。
仕方ないさ。

気づけば刑務所送り前科者。経緯いきさつはどうあれ、人を殺あやめた男です。待ってくれと言えません。

　♡　♡　♡

「お母さん。あるかな。黄色いリボン」
　バスの空気。鎮しずまります。
「あれ～ないよ？」

やっぱり。
ないか──

まだ気持ちがあって、帰っていいなら、門に黄色いリボンをつけておいてくれ。なけりゃそのまま立ち去るよ。

「ほら、早く降りな」

促されてバスから出ると、門の向こう、庭の木、枝いっぱい、黄色いリボンが──

 黄色　黄色　黄色

「幸せになれよ～」

皆さん、バスの窓から笑顔で、見送って下さいました。振り向けば懐かしい顔が。

涙ぐむ。微笑んでおります。ああ。そうか。帰ってきたんだなぁ。帰ってきたよ。

「あなた。おかえりなさい」

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如何いかがでしたか

いや～私、浸っちゃいました。スビバセン。自分で書いた物語。自分で涙ぐんでる。どうしようもない。困ったちゃんです。

還暦かんれきを超えた冴さえないオッサン。何を泣いているのでしょうか。

　😅　😅　😅

心に去来きょらいするもの

私たちが思うこと感じることは、意志の力で抑おさえられません。不意に湧わき出ます。そして何時いつの間にか消えて行ゆくのです。

何方どなたかの作った物語を、多くの方と味わう。いいですね。一方で、自分の創った物語に感動できたらな。そんな思いが湧くのです。

創らない。既すでにある物語を借りて、自分の文体で書き綴つづる。真似オマージュから始める物語ナラティブ。

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ゆるくふんわり♡

なんとなく物語を選ぶ。いろんな言葉遣いで書く。これでよし。だって心地よいから。

このままでよい。ありがとう。
それでココアの法則☕

よろしかったらお使い下さい。
大丈夫です。お布施ふせなど頂きません。
壺ツボを売りつけることもないのです。
広まったら心地よい──

　🙌　🙌　🙌

ではまた💚