引き寄せない法則
「流行っとったな。引き寄せの法則」
『潜在意識にイメージ送るやつね』
「成功する人はおるんやろな」
『それもまた決まってるけどさ』
「道術で似たのあるんやなかった?」
『でも、根本が違うんだよ』
「中真観覚いうとったか」
『脳じゃなくて仙骨だからね』
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こんにちは!
フジミドリです☆
─こちら西遊記はフジミドリの別アカウントとして創作裏話をお伝えしております─
今回の【癒や詩絵物語】は【引き寄せ法則】について物語と詩を編んで、いつものように朔川揺さんの柴絵で締めました。
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「潜在意識も漠然としてわかれへん」
『イメージしたら後はお任せだもんね』
「本当に働いてくれとるんやろか」
『初詣の神頼み的なところがあるよな』
「中真観覚は働いてくれとるん?」
『もう一口食べたいってあるじゃん』
「あるある~誘惑に負けてしまうんや」
『やめとけ~ってのが中真観覚だね』
「なんや。それやったら、わたしいつも中真観覚が働いとるよ。無視してまうけど」
『あはは~揺さん……』
「仙骨はやめろ言うて脳が逆らうんや」
『潜在意識に色々と入ってるからさ』
「あ。そうか。自由意志はないんやった」
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私たちに自由意志があるか否かに関しては、まだ解明されていないのです。脳科学や心理学、哲学でも結論が出ていません。
にもかかわらず、子供の時からあなたはどうしたいの、と意志を尋ねられたりします。
現代人は脳が中心と考えているのです。けれど、脳の機能は解明されていません。それなら混乱するのも道理でしょう。
専門家の研究者でもわからないのですから、一般の私たちは探求など諦めて、曖昧なまま過ごすしかありません。
道術は明確です。
仙骨から発露される中真観覚こそが、私たちの自由意志なのであります。
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「わたしら言うても脳の自分やないんや」
『後天的に様々な情報が入っているからね』
「どないしたら中真観覚が発露されるん?」
『だから、そこで食べるのやめとけって』
「そうか~いつも無視しとるから、声が小さくなってしまうんや。悪いことしたわ」
『足踏みしながら仙骨を意識するといいよ。聴きとりやすくなってくるからさ』
「なるほど。ほな、今回書いた意識が大きくなったり小さくなったりもやな」
『そうね。中真観覚を磨く一つの稽古だよ。生徒にもよくやってもらうんだ』
「確かに意識を広げていって、全部が自分の一部いうか、そういう感覚になれたら、わざわざ引き寄せる必要あれへんな」
『宇宙いっぱいに広がると神なる大意識で、仙骨の一点に絞れば個人の小意識というか』
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意識、中真観覚、霊魂、神、法則……こうした言葉を使ってきました。とはいえ、改めてその定義を問われると困ってしまいます。
道術家にとって感覚としては明確なのです。でも、表現する適切な言葉がありません。
師匠は例え話など駆使されて何冊ものご著書を出版なさっています。毎月の機関誌も今月で424号を数えているのです。
それでも語り尽くせない──
まして道術家の末端におります私など……
道術の稽古だけでなく、こうして書くことによってなんとか理解を深めています。
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「まぁそない卑下したもんでもないで」
『そうだね。背後の方に失礼だ!』
「いつも助けてもろうとるんやからな」
『揺さんにも感謝してるよ。イラストも』
「ほなよかったわ。ネットで写真あってな」
『あ。ホントだ。ウインクしてるぞ』
「そのまんま絵にしたんやけどな」
『いや~絵になると波動が合うんだよ』
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お読み頂きありがとうございます!
次回フジミドリは11月10日です。こちら西遊記が木曜日となります。
是非いらして下さい。