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見えぬ形と聞こえぬ声

「人生は映画なんや」
『オレの理解だけどね』
「終わりまで決まっとる」
『自分が主役なのさ』

地味へいぼんえん話でも」
波乱万丈物語ハラハラドキドキサスペンスでも』
「ハッピーエンドと限らん?」
『……うーん。どうだろね』

「知りたいきぃするわ」
『変えられないよ』
「そらキツいで」
『知らぬがホットケーキ!』

「(;¬_¬)ジー」

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こんにちは!
フジミドリです☆

昨日の私物語わたしものがたりは、映画が主人公でした。

子供の頃から観た作品を思い浮かべ、映画に成り切って自分を俯瞰ふかんします。

とても刺激的な一時ひとときでした。

では、いつものように、イラストを描いて下さる朔川揺さくかわようさんと創作談義愉快なお喋りです──

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『イラストありがとね』
「柴犬ばかりでスマンの」
『とんでもない。気に入ったよ』
「黒柴の写真見て、色換えアレンジしたんや」

『今回のワンちゃん、目が印象深くてスッと心に染み込んでさ。イラストのお陰で、書き直せて随分と進化したの』

「ほな、よかったわ」

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私は、初めにシーズン全体として構想を立てるのです。何を軸に据えようか……

ゼロになって中真ちゅうしん仙骨センコツを意識すれば、スーッと浮かんでくるのです。

朧気おぼろげな感覚で、言語化した途端、消えてしまいそう。ふんわり漂う着想アイデアを、意識でそっと包み込むのです。

やがて、着想の波動は下がって、この世界へ馴染なじんでくれば、メモを取り図に描くうち、形が整って参ります。

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「構想かあ……わたしの小説は、そんなん考えんよ。けど、こんな話いうんはあるかな」

『オレは全体が見えないと書き出せないね。シーズン2が概念っていうか、抽象度の高い主人公だったから、今度は』

「シーズン3の主人公、前回が茶髪で今回は映画、より具体的なモノなわけや」

『茶髪が主人公──驚いた人もいる。あはは~書いてるオレもビックリだもん』

「モノに意識が宿るいうたら、付喪神つくもがみとか連想してしまうんやが。妖怪やけど」

『道術で霊耳れいじって呼ぶんだよ。動植物はもちろん、鉱物の声も聴こえるというか……』

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霊耳なんて、怪しげな雰囲気が満載マックス……いえいえ。私はごく普通の一般人です。

ただ、モノには意識がないとは考えません。あるかもしれない、あったら愉快だな、そのような捉え方・あり方なのです。

すると、見えないはずの形が観え、聞こえない音も聴こえて参ります──

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「今回書いとった、子供の頃に観たいう怪獣ものは、フジさん世代やったら……」

『ゴジラとモスラ、ガメラに大魔神』
「は。大魔神も怪獣かよ」
『あの顔、怖かった(▼皿▼)』

功夫クンフーいうたら燃えよドラゴンやな」
『アタ、ふぉぉ~アチョー』
「ヌンチャク振り回わさんといて!」
『新聞紙丸めて、頭にぶつけた』

「宇宙叙事詩はスターウォーズやろ」
『19の歳からずっと観たもんね』
「指輪を巡る……ロードオブザリングか」
『ミドリが原作も好きでさ』

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真夜中のカウボーイダスティンホフマン&J・ボイト、マトリックス、ゴッドファーザー……挙げるとキリがありません。

フーテンの寅さん、東映任侠物高倉健・藤純子、千と千尋の神隠し……邦画も楽しませて頂きました。

ありがたいことに、映画ベストなどとググれば、忘れていた作品も検索できます。

便利な世の中になりました。

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「道術家やから、映画を主人公にして、自分を観察するいうんが描けるんやろか」

『どうだろ。小説家は他者視点で観察するから、キャラが描き分けられるんじゃない?』

「わたしが小説を書く時は、場面に入り込んで周り観て、キャラの声を聴くいう感じや」

『道術は、自他の中真を意識して一体感を取るのさ。映画と一つに繋がるというか』

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ゼロになって中真を意識する。

対象と一体感が取れ、見えない形と聞こえぬ音を感じるかもしれませんよ。

お時間ございましたら、お試し下さい☆

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お読み頂き、ありがとうございます!

次回の私物語が4月2日午後3時、こちらは翌3日午後6時です。

ではまた💚


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