公立学校の世界へようこそ
2.小学校教師編
⑥特別支援学級について
これについては、私自身が子どものときと、現在とだいぶん違った世界になってきたというのが、まず伝えたいところです。
そもそも昔は特殊教育と言っていました。
そして、そこで何をしているかというのがなかなか見えてこなかったというのが実情ではなかったでしょうか。
それが今では、昔よりも、特別支援学級に在籍されるお子さんがおられるということもあり、情報がオープンになってきたように思います。
ただそうは言っても、この感覚は、私自身が特別支援学級の教育に直接携わったからかもしれないので、少しこの教育についてお伝えしたいと思います。
特別支援学級とは、地域の学校の中に設置されているもので、交流学級(ex.1年1組、1年2組…)とは別の部屋が設けられています。地域によって、呼び方は様々だと思うのですが、なかよし学級だったり、ひまわり学級だったり、あるいは、たんぽぽ学級だったり…。
どれも温かいネーミングなのが特徴かと思います。
そこに在籍するお子さんは、主に、肢体不自由、病弱、知的障がい、精神障がいなどを抱えている子どもたちです。
この学級に入級するには、特別に支援を要するという専門的機関から判断がなされて、親御さんがそれに同意されれば、ここに入級といった流れが多いのではないかと思います。
この学級に入級されるお子さんは特別に支援を要する子どもたちですので、子どもに対する先生の数の比率が大きいです。
ですので、先生方は、授業において、少人数でじっくり子どもたちに向き合うことができます。
ここで、学習する内容としましては、教科指導ももちろんなのですが、自立活動がとても大事になってきます。
一例を挙げますと、ボタンやクリップの付け外しの練習、ひもを結んだり開いたりする練習、あるいは、バランスボールで体幹を鍛える練習、ビジョントレーニング、ソーシャルスキルトレーニング…などなど。
数え切れないくらいやるべきこと、やりたいことがあるのですが、共通しているのは、将来生きていくうえで困らないように、「生きる力」に結びつくような活動をするということです。
お子さんのペースはそれぞれですが、一人ひとりじっくりと向き合えるので、私自身の性格上、交流学級で35人なり40人なりの子どもたちを指導するよりも、こちらの方が合っていると感じました。
一人ひとりを深く見ることができるので、とてもやりがいがあるなぁと。
こんな感じで、4年間、特別支援学級担任をさせていただきました。
また、何かありましたら、ご質問等いただけたらと思います。お答えできる範囲でさせていただきます。
それでは、本日はこの辺で👋
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