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公立学校の世界へようこそ

3.学校事務職員編

①学校事務職員とは

さっそくですが、皆さん、学校事務職員という職業をご存じでしょうか。

学校にいる行政職員なのですが、子どもと直接的に関わる仕事ではないので、その存在自体を知っている方のほうが珍しいのではないでしょうか。

何を隠そう、私自身も、高校のときに、事務室が職員室とは別の棟にあり、そこに用事があって職員の方に対応してもらって、初めて学校事務職員という存在を知った次第です。

ですので、何かしら事務職の方と個人的なエピソードがあれば別ですが、多くの方が知らないのが現実かと思います。

しかし、学校にはいなくてはならない大事な仕事をしています。(まぁどの職種もそうですが…。)

では、学校事務職員の仕事についてですが、

①教職員の給与旅費関係の事務処理

②学校予算の企画・執行・清算など

③学校徴収金の事務処理

主にこれらの仕事をしています。もちろん、細かく言えば、もっとたくさん仕事はあるのですが、大まかにはこんな感じということでご理解くださいませ。

まず、

①教職員の給与旅費関係の事務処理について

学校には、先生方がたくさんおられますが、その先生方のお給料についての事務手続きをしています。

これはとても大事な仕事で、事務職員がデータの入力を怠ると、先生方の給与が適切に支払われないといったことになりかねません。

ですので、念入りにチェックしていく必要があるかと思います。

ただ、そもそもが、学校事務職員はお金に携わることが多い仕事なので、その管理にはとても気を遣います。

ですので、子どもが入ってはいけない場所として先生方から指導されていることもあり、特に小学校中学校あたりでは、結果として、子どもたちと事務職員の方とそこまで関わりがないのかとも思います。

次に、旅費事務についてですが、これは、先生方の出張の際に支払われる交通費に関する事務です。

先生方はいろんな出張に出かけます。

長期休業中にたくさん出張に行くパターンが多いですが、身近なところでいえば、子どもたちの校外学習や宿泊行事の引率についても交通費は発生しますよね。その事務処理なんかも学校事務職員の仕事です。

公費に関わる仕事は、基本的に学校事務職員の仕事と思ってもらえればと思います。(③の学校徴収金については公費に準じたお金の取り扱いということで学校事務職員の仕事として位置付けています。)

②学校予算の企画・執行・清算などについて

これは、各学校にはそれぞれ学校予算が行政から割り当てられるのですが、ざっくり言うと、その予算をどのように使うかを年度初めに決めて、その通りに執行しているかチェックをし、(もちろん執行手続きにも関与します)最後に、清算事務を行うといった感じです。

子どもの人数によって規模は様々ですが、でも、少なくはない額の予算を学校事務職員は主体的に担う役割を果たすので、責任は重大と言えます。

そして、これは公費ですので、ただ予算を執行するだけでなく、適切に、かつ、効率的に執行しているかという観点が大事です。

ですので、大きい出費のときは、相見積もりをとって、少しでも安く予算を執行するといったこともしています。

もちろん、一人で学校予算を決めるのではなく、先生方と予算会議等で協議して予算の企画をし、執行していくので、先生方とのコミュニケーションも欠かせません。

ですから、パソコンに向かってカタカタするだけの仕事でも決してありません。

私は、この予算事務については、1年目、先輩の見よう見まねで仕事をしていましたが、自分自身が主体的にそれを任されたときは、本当にやりがいを感じました。

先生方だけでなく、各業者の方々とも、お話させていただいて、仕事をしたのを懐かしく思います。

③学校徴収金の事務について

学校徴収金の事務とは、教育活動に必要な費用を保護者の方々から毎月一定額を徴収するのですが、その事務処理をすることを指します。この仕事を学校事務職員が担っているところが多いと思います。(地域によっては、教頭先生が担っているところもあると思います。)

具体的には、日々の授業で使う、教材教具だったり、あるいは、宿泊行事の積立金なども学校徴収金に当てはまります。

これについても、子どもの人数によりますが、規模の大きい学校だと、とても大きな金額を扱うことになります。

ですので、そのお金の出入金については、とても気を遣います。

また、このお金が入っている通帳や銀行印の保管についても、同じようにとても気を遣います。

また、額が1円でも合わないと、大事になるので、細かい作業ですが、この点についても気を遣います。(気を遣いっぱなしですね笑)

以上、端的に言うと、「一人総務部隊」のようなイメージだと思います。

学校事務職員の多くは学校に1人配置だと思うので、本当に貴重な存在です。

先生方の頼りにもされている仕事ですので、これを機に認知が広まればと思います。

それでは、本日はこの辺で👋

p.s.Kindle本を出版しました。
たくさんの方々に読まれており、お父ちゃん感謝感激
🥲ありがとうございます。

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