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制作’23「朧」

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2023年6月の記事一覧

金の龍の作品、完成。

金の龍の作品、完成。

 リクエスト制作の金の龍、ついに完成しました。
 「朧」というタイトルには、見た事のない幻想的な何か、という意味と明るい月夜の両方の意味を込めました。
 想像の中に棲むモノを描くことは、とても興味深かった。

 月の光は太陽を反射したもの。見せかけの輝きは、その反射で直接目にすることの出来ない光の存在を闇の中に灯します。それはまるで私たちの想像力そのものです。
 制作を通し、そんな龍と夜の親和性の

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壺を運ぶ玄兎たち。

壺を運ぶ玄兎たち。

 手前の層に着手。削り落としていきます。

 手前の層と中間層がほぼ完成したので、それらを重ねつつ、奥の層を再び削ったり箔を貼ります。更に乾燥後、別の色を塗り重ねます。箔の保護の役割と、わずかに奥から染み出して感じるような隠し味にするため。タブローの下地のようなことを最後にやるところも、ガラス絵独自の工程です。
 やっと全体が見えてきました。重ねるのが楽しみです。

続く

予兆の夜のような。

予兆の夜のような。

ガラス絵制作。

 更に手前の層を描き、バランスを見つつ箔貼りしようと思います。

続く。

黄金の龍

黄金の龍

前回のをひっくり返すと・・・

 ついに黄金の龍が現れました。一旦筆を置き、続きはまたあと。姿を確認してからアトリエを後にし新幹線に飛び乗り新大阪へ。

 到着。なんとなく龍の事が頭に残っていたせいか、こんな装飾に誘われフラフラと魚料理屋へ。

そして明日からの搬入飾り付けです。

龍の絵/削り落とし〜着彩〜箔貼り

龍の絵/削り落とし〜着彩〜箔貼り

 前回に引き続き、龍の鱗を描いていきます。

 着彩。金の鱗(予定)を際立たせるために腹側や細部にはあえて別の色を挿しています。

 箔を貼っていきます。

 箔は、貼ってから形に沿って刷毛で取っていきます。

 そろそろ金龍の本体が現れます。

続く