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【足白癬】角質を蝕む水虫の侵入機序と原因|何日くらいでうつるの?

はい!汗かき薬剤師saitorioと申します(*'ω'*)!

今回は、「何で毎年気をつけているのに水虫になるの?」について『【【足白癬】油断禁物?!角質を蝕む水虫の侵入機序|何日くらいでうつるの?』のテーマで記事作成していきます。

この記事で得られること

☑水虫になる過程
☑以外と長生きする水虫
☑何日くらいで侵入するの?

夏真っ盛りで、靴の中が菌たちのも大騒ぎ…ってことで、例年流行する『水虫』ですが、今は何ともなくても、いずれあなたにもうつる可能性があります。

何故なら、夏!!と言えば、プールや海に行きたくなる季節です。しかし、このような公共施設では、水虫の原因になる白癬菌の温床だと言われているからです。

水虫になってしまうと、足の見た目の問題点ばかりでなく,歩行困難などの支障を訴える患者が多いと聞きます。

なので、日々の楽しみを損なわない高めるためにも、また家庭内感染を防ぐためにも、足のケアの行っていきたいですね(*'▽')

忙しい人のための要約

・水虫が角質に侵入するためには、体表温度35℃の方が早く、湿度は90%以上であることが必要である。
・患部に傷口があると侵入が加速され、特に湿度90~100%では、0.5日で侵入が観察された。
・家で靴下を履いている場合(湿度100%16時間, 湿度90%8時間)では、洗浄前では1日で角質内に侵入し、洗浄しても菌を除去することができなかった。
水虫を予防するには、足の湿度を低く保つこと、連日の足底・趾間の洗浄が必要と考えられ、両者を怠ることで足白癬の発症の可能性が高まる。

水虫になる過程

まずは、我々が水虫になる過程を見ていこうと思います。この段階を理解することで、水虫になる確率が下がるからです。

1.水虫患者から環境中に白癬菌が散布される。
2.散布された白癬菌が環境中で生き続ける。
3.水虫でない人の足底や足の指の間に付着する。
4.付着した白癬菌が、皮膚の角質に棲みつき増殖して侵入する。

水虫の発症には、このような経過を辿ることが多いです。補足ですが、白癬菌っていうのは、水虫を引き起こす真菌を指します。

なので、水虫のことを難しい言葉で足白癬って呼ばれたりもします。環境中は、身近な例で示すと家にあたります。フローリングとか共用のマットやスリッパとかです。

こうやってみると、簡単に水虫になりそうな気がしますが、必ずしも水虫になる訳ではありません。

なぜなら、皮膚の中に侵入しても歩いたりする日常的な動作で簡単に皮膚から白癬菌が脱落するからです。

❑Point
✅水虫になる過程は、白癬菌が環境中へ放たれて生存し、健常人の足にくっついて角質から侵入する。


長生きする水虫

先ほど水虫の原因になる白癬菌が、環境中に存続し続けるとお伝えしました。では、どのくらい生き続けるのでしょうか?

家庭塵埃中の「Trichophyton mentagrophytes」は9ヶ月放置された後にも培養される。

なんと、9ヶ月放置されても家の埃の中で生き続けるみたいです。思ってたより長生きしますよね…💦

「Trichophyton mentagrophytes」は白癬菌の一種だと思って下さい。つまり、水虫患者から散布された白癬菌は、想像以上に長期間環境中に生存することから、感染の機会を窺っていると思われる。

実際に白癬菌は患者の住居や職場、公衆浴場、プールサイド、病院など様々な場所から観察されている。

❑Point
✅環境中で白癬菌は、長期間生存し続ける結果、環境中の菌が感染源になっている可能性が高い。


侵入する水虫

水虫の発症には白癬菌の付着は必要ですが、その後白癬菌が角質内に侵入する必要があります。

その白癬菌が角質に侵入するには、至適発育温度の27℃よりも体表温度に近い35℃の方が早く、湿度は90%以上が必要と思われました。

また患部に外傷があると、早期に侵入し、特に湿度90~100%では、0.5日
で侵入が始まり、また、湿度80%でも1日で侵入像が観察されました。

このことから、足白癬以外の体部白癬等の比較的湿度が低い部位の白癬の発症条件として重要な一因と考えられます。

しかしながら、必ずしも発症するという訳ではなく、足底に付着した白癬菌であれば、日常的な動作であるタオルで拭く、石鹸で洗う、裸足で1時間過ごすなどの処置により消失ないしは減少したと報告している。

では、角質表層に侵入していた白癬菌ではどうだろうか?洗浄後では、湿度90%、8時間の培養を加えた系では1日で洗浄しても菌を除去することができなかったという。

これらの結果より、水虫の発症を予防するためには、極力靴を脱ぎ、その間は素足になり足の湿度を低めることです。

それと、毎日の足底・趾腹 ・趾間の洗浄を行う必要があると考えられた。

❑Point
✅水虫を侵入させないためには、菌を付着させないことと、湿度が高い状態で長時間過ごさないこと。


まとめ

✅水虫になる過程は、白癬菌が環境中へ放たれて生存し、健常人の足にくっついて角質から侵入する。

✅環境中で白癬菌は、長期間生存し続ける結果、環境中の菌が感染源になっている可能性が高い。

✅水虫を侵入させないためには、菌を付着させないことと、湿度が高い状態で長時間過ごさないこと。

でした(*'▽')

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参考URL

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmm1990/44/4/44_4_269/_pdf/-char/ja

派遣薬剤師|多汗症|人前が苦手|あがり症|使命→病気になって後悔される患者が大勢いることに気づく|健康な今からあなたの疾病予防に努めようとYouTubeやtwitterで(https://twitter.com/saitorio3)で健康情報を発信中|ゲームは嗜む程度