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多くの人が誤解してる漢方薬への誤解|副作用が少ない|顆粒剤

はい!汗かき薬剤師saitorioと申します(*'ω'*)!

今回は、「 #漢方薬 」について『多くの人が誤解してる漢方薬への誤解|副作用が少ない|顆粒剤』のテーマで記事作成していきます。

この記事で得られること

✅漢方薬は安全って認識は誤解
✅代表的な副作用ってなに?
✅漢方薬を粉のままで飲んでるのは、ちょっと変

薬局で働いていると、様々な質問をいただくことがあります。そんな中、漢方薬に対して結構危ない認識があったり誤解をされている方が多く見られます。

なので、少しでも漢方薬への知識を共有できたら幸いです。

【飲み方】子供が苦い漢方薬を飲みやすくする工夫


漢方薬のイメージ

漢方薬は、日本の伝統医学であるにもかかわらず、医療従事者の中でもエビデンス(根拠)が弱い非科学的である等のマイナスのイメージが多いことは確かにある。

また、一方で、世間的には副作用が少ない体に優しい等というプラスのイメージが蔓延している。

この手を利用して、企業がいわゆる健康食品化粧品等を漢方に関連づける傾向も見受けられるケースもあります。

このような印象操作から、あなたの身を守るためにも1つ質問させてください。

あなたは「漢方薬は安全」のような印象をお持ちですか?もしあるなら、相当ヤバイって思ってください。

❑ポイント
✅「漢方薬は副作用が無くて、体に優しいから安全」といった誤解がある。


この病気には、この漢方薬

病名が決まれば、「漢方薬」が決まるというのは誤解があります。

これは、漢方医学において病名は同じであっても、患者によって証(しょう)が異なれば、処方内容が異なるということです。

つまり、その逆で同じ漢方薬であっても、違う症状、病気の患者に使えるということです。

例えば、『葛根湯』なら多くの方が風邪の時に使うと思います。しかし、肩こりにも使ったことがある人も多いと思います。

肩が痛いのに、何で風邪薬なん?」って薬局で葛根湯を貰うときに思われるかもですが、これは、あなたの証によって先生が葛根湯が適切だと判断したからなんですね。

では、「」とは何か。これらの漢方医学的所見により、おおよその「証」が決まります。

証とは、一般的に患者が現時点で現している症状を気血水・陰陽・虚実・寒熱・表裏・五臓・六病位などの基本概念を通して意識し、さらに病態の特異
性を示す症候を捉えた結果を統合して得られる診断であり、治療の指示である。

❑ポイント
✅この病名ならこの漢方薬がいいって決まるというのは誤解がある。


漢方薬は副作用がない

「漢方薬」は副作用がない、少ないというのは誤解です。これは、患者さんから良く耳にする共通の認識です。

「漢方でしょ?副作用ないから安全だから好きなんです。普通の薬は、副作用があるから嫌い。」

「漢方?ちゃんと飲んでるよ。え?飲み始めて変わったこと?そんなん無いよ、漢方なんだから(笑)」

これらは「漢方薬」に副作用がない、少ないという認識からくる誤解をしている例です。

結論から言うと、漢方薬には副作用があります。その中でも、漢方薬に用いられる生薬の中で、副作用の観点から特に用量に注意すべき生薬としては以下の通りです。

「麻黄」:興奮,血圧上昇,動悸,頻脈,排尿障害など
「地黄」
食欲不振や下痢など
「大黄」
腹痛,下痢,食欲不振など
「附子」
動悸,のぼせ,舌のしびれ,悪心など
「甘草」
血圧上昇,低カリウム血症,浮腫,のぼせ,めまい感など

また、重篤副作用疾患別マニュアル内で漢方薬が取り上げられている疾患は、薬剤性肝障害間質性肺炎出血性膀胱炎偽アルドステロン症があります。

薬剤性肝障害,間質性肺炎,出血性膀胱炎の原因は,アレルギーのような特異体質によると考えられています。

偽アルドステロン症は、甘草に起因するとされており、多くの漢方処方に配合されているので、漢方薬を2剤以上服用する際には注意が必要です。

❑ポイント
✅漢方薬には副作用やアレルギーが出現する。特に麻黄
地黄大黄附子甘草には注意が必要であり、定期的な血液検査等の実施により早期に発見し対応する必要がある。


漢方薬=顆粒剤

漢方薬=顆粒剤であるというのは誤解です。漢方薬の剤形は様々ですが、顆粒剤が最も多く利用されているため、漢方薬=顆粒剤と思い込んでいる人が多いです。

❑補足:顆粒剤って何なの?
顆粒剤とは医薬品の剤形の一種で、散剤と呼ばれる粉末状の薬よりも粒が大きく、大きさも揃っている薬を指す。メリットとしては、水に入れた際に崩壊しやすく、溶解しやすいなどがある。

顆粒剤は、生薬を漢方処方に従った組み合わせで計量し、40 分から 50 分煎じた煎じ薬から抽出したエキスを製剤化したものです。

つまり、煎じ薬をドリップコーヒーに例えるなら、顆粒剤はインスタントコーヒーに例えられます。

漢方薬の顆粒剤を服用している人を飲食店で見かけることがありますが、ほとんどの人が通常の粉薬のように服用しているのが多いです。

これはインスタントコーヒーのまま飲んでいることになります。つまり顆粒剤は約 100ml のお湯で、溶かして服用するのが適切な服用方法です。

❑ポイント
✅漢方薬の
煎じ薬をドリップコーヒーや顆粒剤はインスタントコーヒーと例えられることができます。


まとめ

✅「漢方薬は副作用が無くて、体に優しいから安全」といった誤解がある。
✅この病名ならこの漢方薬がいいって決まるというのは誤解がある。
✅漢方薬には副作用やアレルギーが出現する。
✅漢方薬の煎じ薬をドリップコーヒーや顆粒剤はインスタントコーヒーと例えられることができます。

でした(*'▽')

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P.S

漢方薬が普及した現在で問題になるのが副作用です。数ヶ所の病院に行ってると何種類もの漢方薬を服用するというケースが見られます。

また、薬局などで一般用医薬品を購入し、医療用医薬品と併用されたり、漢方薬は長期に服用しないと効果が現れないという間違った認識から、何年も同じ処方を服用しているケースもあります。

なので、漢方薬の長期摂取、さらには生薬の重複摂取により招かれる副作用を避けるためにも、正しい知識といつでも頼れる医療従事者を持たれるといいですよ👍

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