レビュー「仕掛人・藤枝梅安」

池波正太郎、生誕100年ということで、記念作品。

ザ・時代劇

俺たちが知っている時代劇、という感じが前に出ていて良かったと思う。映画作品の場合は、そこに「色気」と「醜さ」と「カッコよさ」辺りが乗っかってくるものだと思うが、そういう映画要素もきちんと描かれていた。殺陣もしっかりしている。日本の時代劇は、まだまだ大丈夫です。

レジェンド&バタフライになかったもの

レジェンド&バタフライが描いていなかったものは、多分、「醜さ」で、それは「武士」と「農民」という身分の格差からくるソレではなくて、人間の本質としての「醜さ」だと思う。

良い仕事をした菅野美穂と天海祐希

主役の2人よりも、脇にいた菅野美穂と天海祐希がしっかりと良い仕事をした印象があった。2人の「美しさ」と「色気」があるから、「醜さ」を描いたシーンが逆に引き立つ。
柳葉敏郎は、もう少し出せなかったのかな、という気もするが、「まっとうな」蔓としての役であれば、あれくらいの出番になってしまうか。踊る大捜査線での室井管理官から、一回りくらい風格が増したイメージがある。
続編は4月公開。

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