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人生100年時代のリカレント教育 グロービス経営大学院(MBA)に合格しました 【社会人大学院合格体験記】

こんにちは。
T&Aフィナンシャルマネジメントのさいとうです。

本年9月に人生100年時代の学び直しということで、グロービス経営大学院に出願したことをご報告させていただきました。

そして先日、合格発表が…

結果、無事、合格いたしました!!!
不合格になっていたら、しれっと前回投稿を削除する予定でした(笑)

今回は先日の投稿と重複も少々あるかもしれませんが、グロービス経営大学院入試のフローと合格のコツ?とった合格体験記とともに、今後2年間に得ることを目論んでいる学びなどの意気込みについて書いてみたいと思います。

グロービス経営大学院入試について

入試の概要については、学校の「入試概要・募集要項」に詳しく記載されていますので、事務的なことはこちらでご確認ください。

簡単にフローを記載すると、以下のとおりとなります。

【一次審査:書類審査】
志願者情報(職歴や学歴など)を記載するとともに、以下でご説明する課題エッセイをシステムに入力して出願します

【二次審査:面接】
卒業したOB・OG、もしくは学校職員(計1名)を面接官とする面接が行われます

【合格発表】
システム上に合否が表示される仕組みです

現在の多くの社会人大学院がそうであるように、グロービス経営大学院にも「学力試験」はありません(ちなみに私が10年前に修了した早稲田大学の大学院においても、入学試験に学力試験はありませんでした)。

そう考えると、グロービス経営大学院入試のポイントは、①職歴・学歴の基礎情報、②エッセイ内容、③面接の内容の3点となるかと思います。

以下、3点についての私の所感を書いてみたいと思います。

ちなみにグロービス経営大学院の入試は「5月入試日程」「9月入試日程」「1月入試日程」の計3回行われます。

他の方が書かれたブログなどでは、5月と9月で幅広に合格者を出し、1月は最終的な入学定員の調整が行われるため、難易度は1月入試が最も高い(=合格人数が最も少ない)と書かれていました。

事務局に確認したわけではないので、上記の真偽のほどはわかりませんが、確かに定員が950名というマンモス大学院であるグロービス大学院ですが、普通に考えたら、できるだけ早い段階で入学者を確保し、最終的な調整を1月入試で行うという点については理にかなっていると思います。

ただ、一概に合格者数が最も少ないとも言い切れず、逆に5月と9月に良い学生が集まらなかった場合には1月に大量合格を出して調整することも考えられるので、1月が最も難易度が高いとは言い切れない気がしています。

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出願者の職歴・学歴について

合否判定の最初のポイントである、職歴・学歴について考えてみたいと思います。

卒業大学を含めた学生のプロファイルについても公表されています(学生プロファイル)。

そこに記載されている在学生の出身大学・大学院は早稲田、慶應を筆頭に、いわゆる有名大学によって占められていることがわかります。

一方で、グロービス経営大学院は出願資格として「本学において、個別の出願資格審査により認められ、22歳に達した方」が存在することから、大学を卒業していなくても出願資格が認められることがあります。

また、感覚値ですが、知り合いのグロービス出身者の出身大学を見てみても、全員が全員、上記の主要出身大学ではないことが感じ取れます。

従って、出身大学は合否判定にはさほど大きな影響を与えない気がしています。

また職歴ですが、先ほどの学生プロファイルにも記載のとおり、在学生の年齢のボリュームゾーンが35歳~44歳(50.0%)であることから、少なからず10年~15年程度の職歴を有する人が集まっていることからうかがえるように、学歴以上に審査の対象となるような気がしています。

在校生の所属企業として、いわゆる大企業が列挙されています。
ただこちらも先の出身大学と同じように、在校生の一部にすぎませんので、全員が全員、有名企業在籍者ではないとの感覚値です。

職種についても「経営大学院」であることから、経営企画などの企画部門在籍者が多いのかな?とも思いますが、もっとも多いのは営業(29%)で、次いで技術職(15%)となっていることから、経営に直結する部署に属している人ばかりが在籍しているわけではないことがうかがえます。

そう考えると、職歴・学歴について言えることは、①出身大学はさほど審査の対象にはならず、②有名企業や経営企画などの企画部門に在籍している必要はない、ということかと思います。

では、職歴・学歴における最大の評価ポイントはどこか?と考えると、やはり、職歴の中で、「何をしてきたか?」という点かと思われます。

後ほどご説明する課題エッセイにおいて、今までのキャリアで何をしてきたか?という点について詳述する箇所がありますが、この項目においては、今までのキャリアで何をしてきて、どんな問題意識を持ち、どのような工夫と努力をし、そしてどのように解決してきたか?という点が評価ポイントになるかと思われます。

課題エッセイについて

出願において提出が必要な課題エッセイのテーマは以下の通りです。

Q1:(可能であれば過去 3 年以内で)一番情熱を持って取り組んだ仕事について述べてください。なぜその仕事に熱中できたのか、一緒にやったメンバー、自己の価値観、スキルなど、その理由についても分かるように具体的に述べてください。また、当該経験について、もし他者を巻き込んで何かを始める、立ち上げる、もしくは変えるなど、「創造と変革」の経験として特筆すべき要素があれば、それについても記述してください(結果や実績の大小は問いません)。

Q2:あなたがこれまでに直面した最大の失敗、もしくは困難な経験と、それに対して、どのように対応したかを述べてください。また、その経験から学んだことについて具体的に記述してください。

Q3:これまでの社会人経験、もしくはその他これまでの人生を振り返り、あなたが社会に対して成し遂げたいこと、また、そのためのキャリアプランも合わせて述べてください。そのような志やキャリアプランを持つに至った
背景(きっかけとなった経験、人物や本との出会いなど)についても記述してください。さらに、成し遂げたい目的、キャリアプランにてらして、MBA(及びグロービス経営大学院)が、あなたにとって何の価値があるのかを述べてください。

Q4:今までどのような社会・地域活動(NPO 含む)、ボランティア活動、課外活動・サークル活動(大学・大院時代)などをしてきましたか。もしくは、現在していますか。参加団体・活動期間・活動内容/役割等を記述してください。また、学業あるいは業務分野の表彰があれば記述してください。

といった、内容です。
これらを各テーマにつき1,600~2,000字で記載することが求められます。

設問のすべてが今までのキャリア形成における経験を記載することになりますので、先ほどの職歴・学歴のところで説明した、キャリア形成における経験値というものがしっかりと構築されていないと、エッセイをしっかりと記載することはできません。

ただ、個人的にQ4のボランティア活動については、私自身そのような経験がありませんでしたので、正直に「経験なし」と記載しました(面接でも特にツッコミが入ることもありませんでした)。

今回私は合格通知をいただけたので、提出したエッセイに一定の評価を得られたことになりますが、どのように書けばよいか?については確たる信念はありません。

ただ、エッセイ記載において私が特に気を付けたことは、①論理的に、②ファクトに基づき、③簡潔に、記載するという点でした。

というのも、グロービスの看板科目がクリティカル・シンキングであることから、MBA教育においては論理的思考が求められます。

エッセイの段階で冗長で、ファクトが曖昧で、ダラダラした文章を書いてしまったらNGかと思い、その点を特に気を付けて記載することを心掛けました。

面接について

一次審査に通過すると二次審査となる面接に進むことになります。

コロナ禍の現時点においては、面接はzoomで行われましたが、通常は対面で行われているようです。

面接官はOB・OGや大学職員であるようで、1対1の面接となり、概ね30分程度の時間で行われます。

面接で聞かれることは①エッセイに基づく職歴について、②自分自身が大切にしている価値観、③グロービス経営大学院に入学してやってみたいことなどでした。

私の面接官はOBだったようで、面接官ご自身がグロービスを通じて得た学びなどについてもお話いただき、どのような学生としての期間を送ることになるのか?という点について実感を沸かせることができました。

テレワーク

グロービス経営大学院での学びについて

晴れて各ステップを経て合格となったわけです。

ただ、社会人大学院は入学することよりも、修了することの方が格段に難しいことは間違いありません。

難しいというのも、学力的な側面というよりも、社会人大学院という特性上、仕事とプライベート、そして勉強のバランスを2年間維持することが最も難しいということを10年前の大学院通学を通じて痛感しています。

ただ、そんな心身ともに追い込まれる大学院通学を通じて得られる学びや経験は他では代えがたいものであることも前回の大学院通学を通じて実感しています。

MBAコースでは経営学という学問を中心に学ぶことになるわけですが、大学院で得られるものは学力や知識だけではありません。

「同じ釜の飯」といったら古臭い言葉かもしれませんが、同じ労苦をともにした仲間との関係は、一緒に仕事をしてきた同僚などと同じか、時としてそれ以上に深いものを築くことができます。

ただ、そういった人間関係の構築は座して待っているような受け身では得ることはできないと思います。

常に積極的に自分からコミュニティに参加し、その場で一定のアウトプットを提供することで自他ともにコミュニティに認めてもらう必要があります。

人間関係はギブ&テイクであって、フリーライダーは嫌われます。
誰かから何かを得たいのであれば、何かを与えなくてはなりません。
そういった努力の結果、コミュニティから多くの果実を得られるのだと思っています。

今回の大学院通学も、そんなことを意識して、使った時間とカネに余りあるほどの大きな学びを得たい!と意気込んでおります。

入学後の在学生としての体験記なども、不定期にこちらにご報告してゆきます。



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