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読者のことしか考えない
つい先日もフリマアプリにて小動物用ゲージを新調しました猫目です。みなさま、こんばんは。いかがお過ごしでしょうか?
自分でも薄々気づいていたのですが、どうやら本気でハムスター専門家になりかけているようです。ゲージはもちろんハムスター商品に目がありません。どの製品がハムスターにとって快適かなどの研究を重ねています。
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爪……伸びていますね。切らないと。
日々ハムスターの魅力にとりつかれ、ついに購入しました。専門書。
『やさしいエキゾ学』著者は清水動物病院で獣医師をされている清水宏子先生という方。
こちら、めちゃくちゃおもしろい本でございます!!
おもしろいというのはつまり、とても"ためになる"ということです。いわゆる一般的なハムスター飼育本などではなく、病気や個体の特徴、行動からみた記述も多く書かれています。
ちなみに
動物医学では犬・猫のことを「小動物」といい、ウサギやハムスター、リスなどの動物を「エキゾチックアニマル」」と呼んでいます。
たとえば「小動物臨床セミナー」とあったらそれはワンちゃん、ネコちゃんについての勉強会のことを指します。
という
本題とはまったく無関係なことからはじまりました猫目note。本日みなさまにお伝えしたいメッセージは「ハムスターのゲージはどれがいいか」ということではございません。
『読者のことを考えて書いていこう』ということです。
さて
それでは、本題です。
読者のことを第一に考えて書く
はたしてこれはいい過ぎでしょうか?
いえ。
きっとそんなことはないはずです。事実、あらゆるプロの物書きはその媒体がなんであれ「読者のことを考えて」日々ことばを綴っています。
ブログにしろ
WEB記事にしろ
脚本にしろ
小説にしろ
手紙にしろ
プレゼン資料にしろ
メールにしろ
そこに、ことばを綴るとき、わたしたちは相手のことを考えなくてはなりません。そうでなくてはただの自己満足の文章となってしまう可能性があります(日記は例外)。
「ワタシ、文章書くの苦手なんだよね」
という方にこそ
相手を意識して(読者のことを考えて)文字を綴ってみてほしいのです。
そうすることで、まちがいなく文章は変っていきます。
飾った文より、伝わる文章
美しい文体で有名な日本作家に芥川龍之介がいます。
いうまでもなく
かの大先生はただただ美しい文章を綴っていたわけではありません。美しい文章のなかに「わかりやすさ」が組まれています。
好きな言葉があります。
文章
文章の中にある言葉は
辞書の中にある時よりも美しさを加えていなければならぬ。
芸術を感じる言葉です。このように先生自身が「文章は美しく」とおっしゃっているのですから、むろん先生の書いた小説の一文一文は美しくないわけがありません。
しかし
それだけではありません。芥川龍之介の書物をお読みになられた方ならすでにおわかりかと思いますが、先生の文章は美しさとわかりやすさ(明晰さ)で織りなされています。
つまり
文章一つひとつが丁寧で読者のことを考えて綴られており、あえてむずかしいことばを避けられています(当時むずかしいと認識されていた語句)。
例外として芸術みの高い作品はありますが、そのほか『羅生門』や『鼻』『地獄変』『蜘蛛の糸』『蜜柑』『藪の中』『河童』など。
多くの作品で綴られている文章は美しさと、わかりやすさが同時にかつ、自然に孕まれています。
着飾った文章よりも読者に"伝わる文章"を書くことができる作家になれたらよいと、猫目はつねづね思っております。
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その文章、じつは伝わっていない?
じつは文章というのは私たちが思っているよりも「伝わりにくい」ものなのです。100パーセントこちらの意図が"正確に"伝わることは、ほぼないといっていいでしょう。
それくらい、文章は相手に伝わらないものです。
自分という相手にむけて書いた日記ですら、何年かの時をまたいで見返してみるとあら不思議。当時の状況や感情がつかみづらいことがあります。
正確に書いたつもりでいても、やはり100パーセント正確には伝わらないのです。
そのことを意識しながら文章を書いていくことは重要で、意識しているだけで文章そのものに変化があらわれます。
ですので
まずは「どうしたらより正確に相手に伝わるのか」を考えることからはじめていく必要があります。
記号を使ってわかりやすく
先日、メールの文章についてご指摘をいただきました。
といっても
クレームではありませんので「ご指摘」というより「提案」といったほうがあっているかもしれません。
提案いただいた内容は下記のとおりです。
・あいさつ文を書かない
・カッコや感嘆符など記号を使う
・箇条書きに置き換える
・結論から書く
・改行をおこなう
・ダラダラと長文を綴らない
・理由や前提を省かない
・全体的にシンプルにする
たしかに
あいさつ文は回りくどいものが多いうえ、定型文的な要素を感じるものがあります。いくら表現に長けていて詩的要素を含んでいたとしても、相手にとって不快(あるいは面倒)と思わせてしまうのなら、書く意味がありません。あいさつ文にも失礼です。
ほかにも
感嘆符(!)や疑問符(?)を使うことで、相手にわかりやすく伝えることができます。
たとえば
では、明日は駅前のレストランAに集合ということでよろしいでしょうか。
では、明日は駅前「レストランA」に集合でよろしいでしょうか?
この2つのメール文でしたら、断然(2)の文面のほうがわかりやすく、相手に伝わりやすいといえます。
(2)は瞬時に内容を判断できるだけでなく「?」など、視覚から得た情報を最短速度で理解することができます。
丁寧さを求められる場合は(1)を。
わかりやすさを重視する場合は(2)を使うという具合でしょうか。
ダラダラとやけに長い文を綴ってしまったり、
改行をおこなわなかったり。
あるいは「。」や「、」の記号を使わなかった場合、相違を生んでしまう可能性が高くなります。
なにより
読みにくいですよね。
ダラダラとやけに長い文を綴ってしまったり改行をおこなわなかったりあるいは記号を使わなかった場合相違を生んでしまう可能性が高くなります。
これらの点を踏まえて猫目は学習しました(お前は学習AIかーい)。
・あいさつ文を書かない
・カッコや感嘆符など記号を使う
・箇条書きに置き換える
・結論から書く
・改行をおこなう
・ダラダラと長文を綴らない
などは、結局のところ媒体や相手による!
メール文だったら、まちがいなく上記の要素を取りいれていったほうがいいですし、小説などの創作物でしたら記号や改行はそうですが、結論から書く必要がない場合も多くあります。
オチを求められる脚本でまさか結論から書くわけにもいきませんからね。
ただし
1つだけ、すべての媒体・相手に共通するものがありました。
それは
ダラダラと文章を綴らない
ことです。長編小説においても、傑作と呼ばれている多くの作品は無駄がなく、テンポが良いものです。ダラダラと文章を綴っているだけの小説はおそらくだれも読みたいと思わないでしょう・・・ええ。
読者のことしか考えない
"読者のことを第一に考えて"などは、まだまだ甘く、読者のこと"しか"考えないくらいの勢いと覚悟が大切です。猫目も、今後はもっとしっかり一文一文と向きあっていきたいとあらためて感じました。
そのための「推敲」です。
メールなど極端に短くて情報がメインのものですら、推敲(読み返し)は必須です。相手はこちらの出したメールを読んで理解しようとしてくれます。それなりの時間を使ってくれるわけです。
ですので
書く側もそれ相当の時間を割く必要がある、と猫目は思います。それもこれも相手(読者)のことを考えたら自然と行動に出るものです。
すべての書き手は、読者のことを第一に考え書いていく必要がある。
とくに「推敲時」には"読者のことしか"考えないくらいの勢いと覚悟でいることでより正確でわかりやすい文章を提供することができる。
本日は以上です。
みなさま。きょうもここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。うれしい限りです。ちなみに感嘆符などはここぞという時にだけ使用するというのも一つの手です。
ずっと感嘆符がついていると効果がうすれてしまいますので。
そんなわけで、みなさま。
また来週の土曜日にお会いできるのをたのしみにしています!
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