見出し画像

整理整頓

結論から言うと、作業場や売上管理の整理整頓を行い親と共有することで、親の信頼を得られ事業承継がスムーズにいくようになりました。ちなみに渋川伝次郎も同じようなことを言ってたらしいです。

とにかくあまりお金がない中でできることと言えば作業場環境の改善です。中田農園の園地には200㎡の昔豚舎だった建物を倉庫兼作業場として使っているのですが、父親が死んでから10年ほど母が一人でやっていたのでずっと手つかずのまま物が置いてある状態でした。こういう広い建物を持っている農家も少ないし恵まれてるんですが、その内部がゴミだらけだったら大変ですよね。戦後から高度経済成長期くらいまでは今みたいにホームセンターでいろんな資材があったわけではないので、土建屋で解体した時に出る廃材を集めてそれを使って物置なんかを建ててたらしく(今でも青森県の各農家に登記簿に載ってない建物があるのはそのせいか)廃材を集めてとっておいてました。そういうのもあり、必要なものと不要なものを分ける作業も並行して行いました。
 良い事業所の条件のひとつが整理整頓だとおもいます。物だけでなくシステムや体制などもふくめてです。雑然とした中で作業していると集中力がもちません。ちらかってるところが目に入ると片づけたくなり気が散るか,または、何がどこにあるかわからず探す時間が長くなり作業できていないなど、「それは仕事をしてる時間じゃないよね」というのが増えます。
 それらを減らすために非常に有効です。

とりあえず今夏までの整理整頓を振り返ります。

ベンチ代わりにリンゴ箱を置いている。とりあえずここに置いて十数年。
釘を打って引っ掛けておくか、すみっこに重ねて置いておく整理法。
リンゴ箱を撤去してベンチと棚作製。
デスクの上にも整理棚。
とりあえずこれだけでも使いやすくなった。
反対側の一角。棚の設置前。
反対側写真その2
棚の設置後。
キャスターを付けて移動できる棚(右)
ほうきなどのホルダーも設置
豚舎時代に使っていた排水溝。
グレーチングを設置するためコンクリ補修中。
以前はシャベルの奥に転がっている2cm厚の木板を敷いていた。
グレーチングの設置によりハンドパレットの通行ができるようになった。
シルバーシート保管地区。
上のデットスペースがもったいない。


構造は至ってシンプル。
リンゴ箱の上に角材で棚を作った。
棚設置後。
何も言うまい。


おまけ
棚の設置前はタンクを裸で重ねていた。
上のタンクはバランスを崩して落ちてくるので柱に紐で結わえていた。
手前のキャスター台車も作製。
リンゴ箱3つを並べたサイズにしてある。
リンゴ箱5段積みにしても大丈夫な耐荷重キャスターを使ってある。

まとめ

どのビジネス書で見たか忘れたが、整理整頓してあるかそうでないかは頭の中の思考環境がそのまま具現化したものである。っという感じのことを見聞きしたような気がする。いろいろ整頓してみた後で確かに環境を整えると思考も整ってくるのを実感した。特に新規就農で引き継いだ資産がある方や親元就農で日が浅い方にはおすすめだ。ぜひやってみてほしい。なぜなら、就農したばかりだと自由に使える時間を確保できるからだ。忙しくなって自分の替えが効かない状況になってからでは取り組めないのだ。


おまけ
りんごの等級別売上記録表
「去年あそこに出したやついくらの値段ついたんだっけー」を解消してくれるシート
パクっていいよ。

2022年10月追記

自宅車庫の中も整理したので追加で掲載。普段のりんご作業後にコツコツ片づけて、ずいぶんすっきりしたように思う。

ビフォー①


ビフォー②
ビフォー③
いったん中のものを移動させ選別していく
金属・不燃・可燃・大型ごみに選別し片づけた


アフター①
アフター②
アフター③

まだちょっと片付け残りもあるが、だいぶスッキリしたと思う。母親が物干しハンガーをぶら下げたいため、プーリー(滑車)を設置して昇降できる物干し竿を取り付けた。これで、邪魔にならない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?