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#55 【幻想即興曲を例に】細かいパッセージの中に浮かび上がるメロディの出し方、ポイント、練習方法について

こんにちは!さいりえです。

今日の オンラインレッスンサロン note は 会員の方からのお悩み相談にお答えするシリーズで、「メロディを浮き立たせるポイント」について。

お悩みの内容は次のようなことです。

幻想即興曲(ショパン)…移り変わるアクセントの位置(メロディーライン)の弾き方と練習方法についてです。
テンポが速い中での弾き分けができず(練習方法も分からず)、悩んでいます。また、この曲はアクセントの位置が変わっていくので、ハノンの練習方法にもあるように、アクセントの位置を変えて(1番の指でまずアクセント、次は2番の指でアクセント、という感じで順番に)ゆっくり練習するのが一つの方法だと思ってやりましたが、聴くとただ強く目立って聞こえているというだけで流れるようなメロディーが聴こえずに苦戦しています

この部分ですね。

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ご相談の幻想即興曲のように、速いパッセージの中で、1本もしくは2本以上の別のメロディラインが存在しているとき、そのメロディを浮き立たせたり、歌ったり、立体的に弾いたりというのは、技術的にむずかしいことも多いです。

そこで今回、

・メロディを浮き立たせて歌いながら、全体を美しく弾くために大事なポイント

・具体的な練習方法

について、テキストと動画でお話していきます。

今回はご質問いただいた幻想即興曲を取り上げますが、追加のご質問もいただいていますので、今後ほかのパターンの曲も取り上げる予定です。

前半のテキスト部分はオンラインレッスンサロン会員の方以外もご覧いただけますので、あなたの練習のお供にぜひ一度ご覧ください。

★オンラインレッスンサロン会員の方は、計26分の動画だけでも内容がわかるようになっていますので、動画だけご覧頂いても大丈夫です!

【このnoteのポイント】
・速いパッセージの中にあるメロディを歌うために
・具体的なタッチ、音色について
・練習方法について
・表現上のポイントなど

【こんなお悩みに】
・メロディをうまく出せないという人に
・メロディを出そうとするとカンカン硬くなるという人に
・片手の中で音色や表情を弾き分けることが苦手な人に
・幻想即興曲をもっとステキに弾きたいという人に


【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説・演奏(10分 /9分 / 6分の動画)
  ※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。

【例に取り上げている曲】
・ショパン/幻想即興曲 op.66
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速いパッセージの中でひとつのラインを浮き立たせるためのポイント

今回は、大きく2つのポイントでご説明しています。

① タッチ、音色を変えて弾き分ける

② 横のラインで、フレーズ感をもって歌う

これらの2つのポイントで、それぞれ細かいお話や練習方法をご紹介しています。

また、「1の指」のラインを出す部分と、「5の指」のラインを出す部分の2箇所を例にあげています。


タッチ、音色をどのように弾き分けるのか?

タッチや音色については、動画の中で3つのポイントでお話しています。

①手のどの部分を主に使うのか
②打鍵のスピードはどうなのか
③腕の使い方や腕のスピードはどうなのか

それぞれ、大切なことは、「実際に聴きながら試して、探すこと」そして「ONかOFFかのような二択ではなく、無数のグラデーションがある」ということです。

動画の中では、1の指と5の指の使い方の違いを実践したり、少しずつスピードを変えていったりしていますが、実際はあなたのイメージや環境によって、鳴っている音を聴いて選んでいっていただければと思います。

メロディラインとして歌うことについて

タッチを弾き分けて、1−1−1−1や、5−5−5−5 の指が聴こえるようになったとして、それが「歌」として歌われることが同じくらい重要です。

そのためには、

・フレーズを理解して、歌うこと
・和声や音程を感じて、ひとつひとつの音の役割を知ること
・複数の音のラインをなめらかに歌えるように考えて実践すること

などが大切になりますね。

動画でもハーモニーを聴きながらメロディラインだけを弾いて非和声音を見つけたり、何小節でひとつの息や動きになるか、などをいろいろと実践しています。

練習方法について

動画の中で、いくつかの練習方法をご紹介しています。

・特定の音を保持する練習方法
・楽譜上の音を要約してシンプルに練習する方法
・細部にこだわった練習、流れとつながりを重視した練習

どんな曲でもつかえる練習方法ですので、ご参考にしていただければ幸いです。

3本の動画で解説!(計26分)

ここまでのポイントを動画で解説しています。

♪動画①
幻想即興曲の前半、1の指のメロディを出したいときのポイント①
タッチと音色の弾き分けの実践と練習方法の一例(10分半)

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