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次年度の抱負メモ


① なるべく面白く

勉強をやるというと「つまらないものを強いられてやる、つまらないものでも頑張るのが大切、必要に迫られてやる」という印象が強いけれども、個人の信念としてはなるべく「勉強はおもしろいので勝手にやるもの」というふうな状態にできたらと思っています。そうすると受験終わった後でも継続的に勉強するし、生涯を通じて学んでいくかなと思います(大人になってから学んでいかない人たちが若い人たちを害したり自分自身が損したりするのかなというのが一つの意見)。

方向性としては「知的好奇心をくすぐる」「わかるように・できるようになって面白い」「シンプルに面白い」という3パターンくらいあるかなと思います。

「知的好奇心をくすぐる」勉強にする塾はいくつかあって、私自身もそれを目指しています(例えば「日常と勉強が連鎖していることを示すと勉強に興味を抱く」というのはこのパターンかと)し、多くの理系の人が「科学は面白い」と思っているのは多くのはこの視点からだと思います。ただ、理系サイドだけでどうやって面白さを伝えるかは難しい問題ですし、あまり最近はこの観点だけでうまくやっているところは少ない印象です。

「わかるように・できるようになって面白い」。成功体験というのは大きくて問題ができるようになるとその後成績が伸びる方もいます(人に褒められるからというのも関係はしそうです)。うまく勉強のモチベーションをアップさせる指導・声がけをする。いわゆる「成功」している塾講師・予備校講師はこのタイプが多めだし大切なことだと思います。そして、いい成功体験ができるような問題選定・指導をするのが大切になってくるでしょう。割と最近接している生徒さんは自信を持っていない(そこまで酷いというわけでもないけれども自分なんてできないと思っている)方が多く, 何とかしてあげたいと感じます。

「シンプルに面白い」。でんじろう先生・五十嵐美樹さんはその方向性で科学教育を盛り上げています。そして、私が初めて塾に行ったとき(学校の勉強があまりにもつまらなかったので勉強とはつまらないもの、塾はガリ勉のいくところと思っていた時期)もその時の先生の雑談が面白かったのでそれ以降塾行って頑張ろうとなりました。勉強するきっかけとしては大切ですね。これに関しては私も頑張っていかないとなとは思っています。

② わかりやすくを追求する

「わかりやすい授業」とは言われるけれども、それでも自分の中では改善点や「こうするともっとストーリーの流れが良い」みたいなのは存在します。少しだけつめが甘い部分があるのは事実で, そこは引き続き頑張っていかないとという感じです。頑張り方としては「授業案を引き続きしっかり練る」「模範となるもの(本, 授業そのもの)を見る」「学術的な習得システムを学ぶ・サイエンスコミュニケーションを学ぶ」あたりです。このうち一番最後の「学術的な習得システムを学ぶ・サイエンスコミュニケーションを学ぶ」をどの程度優先させるかが悩みで, 来年度も時間的に余裕は無いかなと思います(いつやるの?とは言われそう)。

自分の感覚としてはわかりやすく授業するには、
「前提条件の把握」「細かく考える」「全体像を掴む」「適切な順番で説明する」「適切な比喩(イメージ)で説明する」あたりが必要になってきて、ここの内容について再度確認する形になります(もっともここで挙げたものはあまり学術的なものに基づいていないので, ちゃんとしたものは教育系・学習関係の本で調査する必要があります)。

③ 生徒の点をあげる・合格できるようにする

これは学校の先生にとっては不要かもしれないが、塾講師・予備校講師としては命になってくる部分。そして, これは①や②と決して相反するものではないです。
対策としては「テストごとの特徴をしっかり押さえる」「過去問研究をする」「生徒の特徴を踏まえて点が上がりやすいところ・点が上がりにくいところを見極める」「失点の原因を探る(ミスもケアレスミスで終わらせないようにする)」「一度間違えた問題を再びできるようにさせる」。

前2つは以前いた医専の生徒は「ここの過去問はどんな感じなの?」とかをかなり聞いてきて、それ以来しっかり調べるようになりました。
最後について、はっきりいうと授業でやった内容を完璧にしていれば入試は通ると思います。大切なのは授業でやった内容を点に結びつける「仕掛け」で、その仕掛けとしては「小テスト等の実施(実施だけではなく小テスト自体を工夫したものにする)」「宿題(テキトーに宿題を指定しない)」「生徒からのフィードバックを受ける(会話あるいはリアクションペーパー)」「授業中の発問(理解度の確認・どのように授業を受けているかの確認)」が一般的で、私自身もそれらを適切に実施する方が良いし、予備校講師としては「インパクトを残す」のようなもっと効果的な仕掛けを使えるようにしなくてはと考えています。

④ トータルで考える

これは1科目だけ教えていると気付きにくいことですが、生徒は色々な科目を勉強している/しないといけないわけで、あくまでも総合点として高い点数であれば良いです(よっぽどその特定の科目だけを引き伸ばしたい場合は除く)。なので、まずは「ここはちゃんとやる内容」「ここは余裕あったら見たいなという内容」「頻出ではないしやらなくて良い内容」とかを分類し、タイムパフォーマンスを考える。特に汎用性の高い解法・理解・概念を重視します。
予備校とかでなければ, 今は英語をやる時期とか, 個々人の様子を見て君は数学をもっとやる方がいいとか, そういうアドバイスもしていかないといけないです。
逆に生徒が複数科目をやっているわけですから, 数学と化学をつなげたり, 化学と生物を結び付けたりした方が学術的にも時間的にも効果的なので講師としてそれに対応できるようにします。

今でも多少意識しているのが以下のnoteに反映されています。


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