理想の「スタジアム外居酒屋」で酔っ払え! 新春ガイナーレぼっち飲み
年中無休のドランカー、今年も初っ端から飛ばしていこうと思います。みなさま、新年になりましたが、今日も楽しくサッカーを見ながら健全に酔っ払っていきましょう。
前回の記事では、鳥取に帰省した僕がガイナーレ鳥取をAxisバードスタジアムで初観戦して酔っ払うお話を書きました。年が明けた今、僕は仕事の都合で東京に滞在しております。
シーズンは閉幕して、今はストーブリーグになりましたが、そんなことは関係ございません。今回もサッカーで楽しく酔っ払うお話を繰り広げていきたいと思います。
そんなこんなで辿り着いたのは、東京は新橋にございます「とっとり・おかやま 新橋館」。鳥取県だけでは飽き足らず、隣接する岡山県の地場食材を取り扱っているアンテナショップです。大雪にも関わらず、根性でたどり着きました。本当に寒かった……。
とっとり・おかやま 新橋館で鳥取にまつわる食材や酒を買い、自宅で好き勝手に酔っ払っていこうと思います。と、ここで懸命なる読者のみなさまならお気づきになるかもしれません。「こういう記事、前に書いてなかった?」と。
そうです、下記の記事で昨年9月にアンテナショップで鳥取のスタジアムグルメを勝手にこさえておりました。今回は恥ずかしげもなく正当な続編として、試合後にバードスタジアム近くの架空の居酒屋で、冬の山陰の味覚を味わう設定で思う存分酔っ払っていこうと思います。
ちなみに前回の記事は上記になりますが、読んでも読まなくてもツマミ片手に好き勝手に酔っ払っているだけですので、内容はさほど大差ないです。気になる方は読んでみてください!
スポーツ居酒屋の「あの空気感」は再現できるか
今回、再現したいのはサッカーなどのスポーツ中継が流れる居酒屋で、ほっこりと酒菜を愉しむ「あの空気感」です。ひとりぼっちでいても、仲間といても、「あの空気感」は何にも代えがたいもの。
サッカー好きなら24時間入り浸りたい池袋バッカスのような、幸福な居場所は自宅で再現できるか。愛するサッカーを横目に、美味しい料理に舌鼓を打つ空間は作れるか。勝負の行方はアンテナショップでの買い物にかかっています。
「謹賀新年」の文字に迎えられ、一目散に向かったのはお酒コーナー。ここから逆算で酒肴も決まってくるものです。
地酒の鷹勇を中心とした、お酒の中で今回選んだのは鷹勇・純米吟醸「なかだれ」。パッケージ等々は後述しますが、日本酒の前段階の「もろみ」を搾った自然に流れ出る「なかだれ」と呼ばれる部分だけを瓶詰めしたお酒とのこと。なんか旨味とかギュッと凝縮してそうだ……。
お酒コーナーの冷蔵庫からはクラフトビールの「大山Gビール」のペールエールの瓶をとり、肉加工品の陳列棚からはソーセージをとり、魚加工品の棚にも顔を出し……。買い物が無事終了しました。大量購入により、買い物袋が異常に重たいです。あとは大雪の東京を耐えしのぎながら帰宅できればミッション第1段階は終了です。
年末に帰省した鳥取は、他県民には知られざる雪国で、どこへ行こうにも難儀しました。しかし、東京はそんなことはないはず。氷点下付近の気温だけど、太平洋側にそんなに雪が積もるわけがなかろう。……と思った僕が馬鹿でした。
最寄り駅に辿り着いたとき、口をあんぐり開けてしまいました。めちゃくちゃ降っています。なんなら、あんぐり開けた口に横殴りの雪が入ってきます。マイスイートホームは豪雪と極寒をくぐり抜けた先にあります。自宅でお酒を飲むだけなのに、過酷な条件すぎやしませんかね。
ソーセージとグラタンで己の小宇宙を燃やせ!
パンパンの買い物袋を抱えた男。雪道で転ばないようにペンギン歩きで半泣きで自宅までようやく辿り着き、一目散に向かったのはマイキッチン。極度のストレスに見舞われた小太りの男はすぐさまに調理にとりかかる様子です。
パンパンの買い物袋から取り出したのは「大山ハム あらびきポークウインナー」。こいつを……
適量のお水で茹で&焼きにすれば……
鍛え抜かれたアスリートのボディのように光沢を放つ、焼きソーセージが完成しました。凍えながら大慌てで作ったとは思えない出来の逸品になりました。
水分を含んでパリパリになったソーセージ。お水が蒸発してフライパンで少しだけ焼いて脂を活性化したソーセージ。口に含めばパキッと折れ、中から肉汁がしたたります。
そんな絶品ソーセージに合わせるのは大山Gビールのペールエール。エールビールって、スッキリした飲み口で土地の天然水の旨味を感じやすいビールなんですが、こちらのビールもご多分に漏れず。
凍えた身体に冷たいビールってもっと凍えそうなんですが、ゴクッゴクッと飲んでいくうちに縮こまっていた身体の細胞が起きてくる感じ。飲めば飲むほど、身体にいわゆる「火をつける」ような状態になって、エネルギーが湧いてきます。
これだ、酒を飲むとはこういうことだ。己の小宇宙を燃やす尊い行いなんです。DAZNのプレミアリーグのアーカイブ配信をテレビでつけながら、さながらここはスポーツ居酒屋。テレビの向こうには寒空の下、戦う男たち。こっちも盃を片手にエネルギーを燃やしています。この相乗がたまらないんですよね。
というわけで、次なる着火剤を投入していきます。山陰の冬の味覚であるカニをグラタンに仕立て上げた、その名も「かに 焼グラタン」。ネーミングがシンプルですが、調理法もシンプル。レンジで3分ほどチンすれば絶品グラタンがお目見えします。
地元の名産品である白バラ牛乳を使ったホワイトソースが濃厚クリーミー。ここにカニの海鮮ダシが風味豊かにグラタンをまとめます。なによりアッツアツ。凍えた身体をポカポカと温め、ビールもゴクゴク。酒よ、メシよ、ありがとう。完全にエンジンは全開だ。
身体がポカポカになったので、実家にお歳暮で来ていたウイスキーも開けることにしました。鳥取県は松井酒造の「マツイピュアモルトウィスキー『倉吉 シェリーカスク』」。
ウイスキーはバーボン樽かシェリー樽で熟成されるらしいんですが、「倉吉 シェリーカスク」はシェリー樽のもので、レモンを思わせる柑橘系のフレーバー。ハイボールにすると、飲みやすくも、香り高いウイスキーが鼻孔を刺激して、これもゴクゴクしてしまいした。
写真はサントリーの角ハイジョッキを使用しているんですが、このジョッキはグラス下部にウイスキーの目安がさりげなく装飾してあって、ハイボールの黄金比を簡単に計ることができるので、おすすめのジョッキでございます。
これにて、グラタンとソーセージは完食。日本酒を飲むため、肴を作るため、キッチンに再び向かいます。
日本酒には控えめな肴がちょうどいい
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