~お役立ち情報♬~水曜日の本棚
水曜日担当の四国統括事業部の藤本です😊
今日は皆様に、読んで面白く役に立つと思われる本を紹介をいたします。
皆様は盲ろう者をご存じですか❓
有名なのは、「ヘレン・ケラー」ですね。私は小学生の頃に伝記を読み、このヘレン・ケラーに言葉を教えたサリバン先生が「すごいなー」って思ったことを覚えています✨
今日ご紹介するのは世界で初めて盲ろう者で東京大学教授になった福島智さんのことを取材された生井久美子さんの「指先の宇宙」と言う本です。📚
ヘレン・ケラーと同じような障害を持たれ、無音漆黒の世界にいるということに対して、福島さんは「果てしない宇宙に放り出されたようだ」と本のなかのインタビューで答えられていました。
この本を読むまでは、ヘレン・ケラーは知っていても、地域にいる盲ろう者の方たちに思いをはせることもなく、気にかけていませんでした。病院勤務時代は、目が見えない方、耳が聞こえない方と接することはありましたが、盲ろう者の方と接する機会がありませんでした。
福島さんは、生後5ヶ月で眼病を患い3歳で右目を、9歳で左目を失明する。18歳のときに特発性難聴で失聴し全盲ろう者になった。18歳までの音の記憶が残っていて、口で発話する事ができる方です。
盲ろうの福島さんを孤独や不安から救ったのは、福島さんのお母さんが考えた「指点字」です。指点字とは、盲ろう者の指を点示タイプライターの6つのキーに見立てて、左右の人差し指から薬指までの6指に直接打つ方法です。これによって福島さんは世界が広がったと言われています。
東大教授になるまでの道のりは大変なことがありましたが、その道のりを追随することで盲ろう者の方への理解が深まると思います。ぜひ、お手に取ってみて下さい。
最近NHKのeテレで「ハートネットTVフクチッチ」という番組が放送されています。俳優の風間俊介さんがMCで参加者とともに福祉のテーマについて学ぶ教養トークバラエティーです。毎回興味深い内容が放映されています。皆様も一度のご覧になってみて下さい💡
最後に福島さんの自作の詩をご紹介いたします💞
詩 「指先の宇宙」(福島智・作)
ぼくが光と音を失ったとき
そこにはことばがなかった
そして世界がなかった
ぼくは闇と静寂の中でただ一人
ことばをなくして座っていた
ぼくの指にきみの指が触れたとき
そこにことばが生まれた
ことばは光を放ちメロディーを呼び戻した
ぼくが指先を通してきみとコミュニケートするとき
そこに新たな宇宙が生まれ
ぼくは再び世界を発見した
コミュニケーションはぼくの命
ぼくの命はいつもことばとともにある
指先の宇宙で紡ぎ出されたことばとともに
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