バカンスの始まり 2021/夏 – a letter from Paris
夏至の日 – 夏は音楽と共にやってくる –
はずが、去年も今年もコロナのせいでいまひとつ…
1982年に6月21日を音楽の日として以来、広場や街角にステージが設置され、キャフェやレストランは即席ライブハウスになっています。
暮れなずむ初夏の宵をそぞろ歩きながら、グラスを片手に立ち止まり、音楽に聞き入ったり踊ったり…
するのが例年のことなのだけれど、
夜の外出禁止令こそ解除されたものの、路上での演奏もアルコールも禁止された今年は、家に帰る道すがらの公園で一人寂しくミュージシャンが演奏しているのに出会わなかったらすっかり忘れていたくらいです。
もうすぐ夏休み
それでも夏至を過ぎると、夏のバカンスはもうすぐそこ!
子供の頃は2ヶ月の夏休みが楽しみで仕方がなかったです。
元々は7月、8月がちょうど収穫シーズンに当たるから、子供も手伝えるようにと学校を休みにしただなんて、誰が想像できるかしら…
フランス人はバカンスのために働いていると皮肉られるくらいなのに!
コロナだって何のその。
あんなに不信感を抱いていたワクチンも、バカンスに行くためだったら躊躇なく我先にと打っています。
ようやく経済活動も再開したばかりだというのに、ロックダウンも解除されたばかりなのに、皆しっかりバカンスに行くのだから逞しいです。
今年はコルシカ島が人気らしいと聞いた、そう言えば友人も7月の終わりに行くと言っていたっけ。
“BONNES VACANCES ! よいバカンスを!”
の挨拶を最もよく交わすのが7月14日前後です。
世界で最も美しい通り シャンゼリゼ大通り で4000人の兵士と戦車、騎馬が毎分120歩のリズム(!)で行進する軍事パレードがメインの国家の祝日。
今年のテーマは「未来を勝ち取れ!」
…テーマがあるなんて知りませんでした!
けど、毎年静かな祝日の朝にヘリコプターの音が響き渡り、フランス空軍の戦闘機が空をトリコロールに染め上げるのを見ると、あぁ 14 JUILLET ・・7月14日と思ってしまいます。
日が暮れるのを待って行われる打ち上げ花火の音が聞こえてくると、いよいよ私のバカンス気分も盛り上がってきます!
旅行鞄をカーブから引っ張り出してせっせと荷造り。
バカンスのために働くんじゃない。
よりよく働くためにバカンスに行くの(笑)
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