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男性客 増殖!田原俊彦にみる「IP」は絆を生み出す共通項

先日11月11日、福岡県北九州ソレイユホールにて田原俊彦さんの2023年の全国ツアーが終了しました。
8月5日の宮崎県日向市文化交流センターから始まり全国16ヶ所。
4ヶ月間毎週末、2時間ぶっ通しで歌って踊る62歳。
そのステージは必見です。
今年観れなかった方、是非来年のデビュー45周年のツアーはお見逃しなく!

声出し解禁!お客さんの全力で楽しんでいる姿にウルウル

私は、田原さんのツアーを体験するのは今年で2年目。
初日や千秋楽含め何回か会場に足を運びましたが、昨年と今年の何より大きな違いは声出しが解禁され、お客さんが本来の形でコンサートを楽しむ姿を拝見出来たということ。
いやー、すごいですね、黄色い声援。
メインのお客さんの年齢層はまさに私の世代。
その皆さん2,000人が黄色い声援をあげながら、ペンライトを全力で振っている。
この光景、正直感動します。
コール&レスポンスがバッチリきまった「原宿キッス」の、ステージと客席の一体感、そのエネルギー。
私、涙が出ました。
そして、「あー、エンターテインメントっていいなー」と心の底から改めて思いました。

ツアーが進むにつれ、黄色さの中に茶色さ濃度が増していく

今回のツアー、もう一つの特徴、いや、現象は、ツアーが進むにつれて「男性客」の数が増えて行ったということ。
昨年のツアーの終わり頃から、ちょっと男性客が増えたかなと感じたのですが、ご夫婦で奥さんに連れられて来た旦那さんって感じ。
それが今年は明らかに「自ら来たくて来ました」という男性客の存在を多く感じるようになりました。
それは、会場を見渡してというのもありますが、最も如実に感じるのは「声援」の成分の変化です。
そう、茶色度が増しているのです、「トシちゃ〜ん」という声援に。
これもまさに我々と同世代。
この男性陣が「ウォー!」と反応するわけです、トシちゃんのダンスのキメに。
そして、歌っているのですよ、超嬉しそうに「抱きしめてTONIGHT」を。
サイコーな光景です。

「時代のアイコン」という同世代をつなぐ「IP」

さて、この男性陣、田原さんのデビュー時からのファンだったのでしょうか?
勿論そういう方もいらっしゃると思いますが、正直その当時は、男性は女性アイドルに、女性は男性アイドルに、という時代(田原さんも当時のコンサートはお客さんの99.99%は女性だったと言っています)。
知ってはいるけれど、ファンだったかというと微妙なのではないでしょうか。
ただ、この「知ってはいる」というのが実は凄いパワーを発揮しているわけです、今。
音が鳴ったら「あ!この曲知っている!」って凄いことなんです。
ヒットソング、スターの存在の浸透性というものが、あの時代は全くレベルが違うわけです。
これは、ある意味ネットが無くて、マスメディアにおいて「エンタメ情報の統制」されていたおかげ⁉︎です。
それによって、好きとかファンだとかいう前に「同時代」という共通項が存在し、可視化されるわけです。
我々世代にとっては、とても幸運なことだと思いますし、この構造と現象に気づかせてくれた田原俊彦さんに感謝です。
そして、この気づきをもとに、来年の田原俊彦デビュー45周年。
さらに色々と世の中に仕掛けていくことを微力ながら引き続きお手伝いしていこうと思います!

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