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VTuberに見る、エンタメビジネスにおける普遍なこと

ここ最近、VTuber関連の相談をよく受けるのですが、必ず開口一番に言うのは「どうやったら売れるのか?は私もわかりません!」。
はい、わかりません、こうやったら売れますよ、という方程式は。
これ、別にVTuberに限ったことではなく、生身のアイドルやバンドや俳優だとしても同じこと。
「これはいいな!」と思う素材(新人など)がいて、この魅力を世の中の人に知ってもらうにはどうしたらいいか?を考え、実行し、反響という天命?を待つ、ただそれだけ。

そもそも「売る」という行為は成立しない

企業からのマーケティング関連の相談を受ける時に必ず言っていることです。
「売る」というのはあくまで「意思」―――売りたい、という気持ちと同じこと。
行動/実績においては、「買う」という相手の行動があって初めて「売れた」という実績が生まれるだけです。
まあ、「売りつける」というのは行動になりますが。笑
ゆえに、どうしたら売れますか?と言われたら、私もわかりません、というしかないわけです。

唯一の方法は「売れるまで諦めないこと」⁈

正直、これしかありません。
エジソンの言葉「成功の唯一の秘訣は成功するまでやること」(こんな感じのことを言っていました)からの引用ですが、私の座右の銘でもあります。
ある意味そんなの当たり前じゃん、という内容ではありますが、実行するとなると実はとても難しい。
諦めないということは単に心に思っていれば良い、という意味ではありません。
手を変え品を変え、押してもダメなら引いてみな的に、ありとあらゆる手を尽くし行動し続ける、ということです。
時には迷路に迷い込んだり、心が折れそうになったりもします。
でも、諦めない。
この「行動の継続」が出来るか?がキーなのです。

そこに「愛」はあるんかい?

とあるCMの大地真央さんの言葉ではないですが、「行動継続」のベースとなるのは、その売りたい!と思っている人・作品に対する「愛」です。
「惚れ」と言っても良いかもしれません。
従来のアイドルやバンドとVTuberの違いは、前者がまず先に「惚れちゃった」素材/対象がいるのに対して、VTuberの場合はゼロベースから戦略的創造となることが多いので「惚れるのは後から」という順番になります。
結局大切なのは「愛」「惚れ」であることに違いはありませんが。

「愛は勝つ」かもしれないからエンタメは面白い!

「愛は盲目」という言葉があるように、こういう仕事をしていると「気持ちは分かるけど、これは売れないだろ」と思うものを熱く紹介されたりすることもあります。
まさに「愛は盲目」だな、という状態。
が、それが売れちゃうこともあるのですよ。
エンタメは趣味嗜好の世界ですから、私の嗜好とは合わなかっただけで、嗜好が合う人は必ずいるわけです。
そのパイがどの位あるかはその時の世の中のモード次第ですから、同じ嗜好を持つ人に出会う、そのパイが多いタイミングに会う。
そこまで盲目的に突き進めるか?なのです。

世の中に対しては「オープンアイズ」

世の中のお客さんになる方々や世の中のモード、それに対しては盲目ではいけません。
目だけではなく超敏感肌になって感じて、アプローチ方法を常にアップデートして創造し続けていくことが必要です。
そして、そのオープンアイズする時のスタンスも、世の中の人をどう楽しませたいか?幸せにしたいか?
「愛」が基本。
エンタメって、いいですね。

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