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4. いかなる衝撃を受けても原点を見失わない


-1. 常に原点に戻る

 人と接していれば誰しも嫌なことを経験することがあるだろう。その度毎に心は揺れてしまう。自分の弱さを感じる瞬間だ。しかし誰とも接することもなく生きる訳にはいかない。
そのうち本来やろうとしている事や、やりたい事までも見えなくなってくる。そんなスパイラルに陥ってしまったらどうすればいいのだろうか。

このような状態に陥った時は「もうやってられない」「どうにでもなれ」とまで思ってしまうだろう。辛いし、情けなく悲しくもなる。力もわかず、やる気も出てこない。

そんな時は喜びの原点に戻ることがとても大切だ。「2.何が喜びの原点なのかを知る」という箇所でも述べたが、何かあったときには必ずこの原点に戻る作業を心がけよう。

そしてこの喜びの原点には、とてつもなく大きなパワーを秘めているという事を知るだろう。一言でいうならばそれは愛という言葉になる。


-2. いまやるべき事を見失っている時

自分が本来、やるべきことを見失っているときにお勧めしたいのは、まずはとにかく「やりたいこと」を箇条書きでいいので列挙して綴っていくのも一つの方法である。
同時に「やらなければいけないこと」も分けて書いてみると「これだけのことをやろうと思っていたのか」という驚きと同時に気づかされることもあるのでお勧めしたい。

次にすることは列挙したリストに優先順位をつけることだ。
順位の付け方も「3-2.価値視している事を整理して序列を決定する」で述べているのでここでは省くことにする。

-3.力・やる気が出ない時

キャパシティという言葉があるが、自分の中にあるキャパを超えると思考停止状態に陥る。つまり、やる気が出ない状態のことだ。人によって差はあるものの先にあげた「やりたい事」「やらなければいけない事」のリストが20個ほど超えると著者はキャパオーバーとなる。その時はしばらく放心状態のようになってしまい周り(主に妻)からは機嫌が悪いように思われてしまう。

その時の状態というものは、やはり中々自分では分からないものである。
自分を取り戻すのに少し時間はかかるがポイントが分かっているのでしばらくすれば原点に戻ることができる。
その唯一のポイントとは「何がしたいか」である。

また「力が出ない」といった状態の時はどうすればいいのだろうか。
シチュエーションによって違いはあるものの大概は人との交わりが少ないときに生じるものだ。

では、どのようにしたら力が生まれるのか。これも2-3.喜びの原点で述べているが、まずは喜ばせたいと思っている対象がどんなことをしたら喜ぶのか、これを考えるだけで、実は力が生じてくるのだ。

さらに、それを実行してみた場合、それが具体化してより力は大きくなっていく。これを繰り返していくことで無限に喜びも倍増していくのだ。

-4.「自分は絶対に悪くない」「絶対に自分から謝らない」と思った時

とはいっても、理想通りに物事は進まないのが現実だ。せっかく喜ばせようとしたのに、願い通りの結果が出なかった時の気持ちはなんとも言葉に表現しづらいものだ。

ましてや喧嘩にでもなろうものなら「自分は絶対に悪くない」「絶対に自分から謝らない」と頑なになってしまう自分がいることに気づくだろう。
お互いにそう思っていようものなら、その喧嘩は長引くだけでなく、平行線をたどり、お互いに険悪になり、だんだんその幅も広がっていき、関係性はさらに悪化していくだろう。夫婦であれば離婚ということにもなりかねない。

そんな時、まずは自分から折れていくことが大切だ。「それができないから困っているんです」という声が聞こえてきそうだがチャレンジしてみる価値は大いにある。

またここで喜びの原点に戻ることもお勧めしたい。これが最も根本的な解決の仕方になるだろう。単純に、もともと喜ばせようとしていたことに対して理想とはかけ離れた現実が生じたときに腹を立てたり、怒りと言うものが生じたりするのだ。しかし原点に戻ると「なぜ怒っているのか」それは喜ばせたいという熱い思いを持っているからこそ生じる気持ちであることに気づくべきだ。

また憤りや怒りも使いようによってはものすごいエネルギーを持っている。負のエネルギーのまま思いを発散した場合、思わぬ事故や事件が生じかねない。大概の人はこの思いをマネジメントできず不幸を招いていることの方が多い。

ウランという鉱石を用いて核爆発を起こさせることによって原爆が作られたが、用い方次第ではわずかな資源で多くの電力を供給できるようになる事にも注目してもらいたい。
つまり、憤りや怒りもものすごいエネルギーを持っているが、用い方次第なのだということだ。

「くっそ〜」と思いながら、相手を傷つけるよりも「くっそ〜」と思いながら相手を思いっきり愛してみるのも価値ある行為と見ることができるだろう。

人は誰しも喜びたいと思っているし、喜ばせたいとも思っている。相手にそれを要求するのではなく、まずは自分からそういう人になってみようじゃないか。

ぶれない生き方をする5つの心得

目次
1. 何を「心の中心(軸)」とするのかを定める
 -1.宇宙や自然に対する畏敬の念を大切に軸とする
 -2. そこからくる刺激や感性を軸とする
 -3. 倫理道徳観はぶれる事のない軸を確立する近道
 -4. 信念の本質(動機)に軸を定める

2. 何が喜びの原点なのかを知る
 -1. 何が自分にとって最高の喜びなのか
 -2. 喜びが生じるプロセス
 -3. 喜びを発見する8つの質問
 -4. 喜びの原点

3. 何をすべきかより何を実現したいかを考える
 -1. 喜びのゴール設定をする
 -2. 価値視している事を整理して序列を決定する
 -3. イメージ膨らます(具体化させる)

4. いかなる衝撃を受けても原点を見失わない
 -1. 常に原点に戻る 
 -2. いまやるべき事を見失っている時
 -3. 力・やる気が出ない時
 -4.「自分は絶対に悪くない」「絶対に自分から謝らない」と思った時

5. 愛されている許されているという実感を持つ


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