大入島の「とんど作り」。
2019年1月12日。大入島。
さあ、何をしているのでしょうか?
綱に藁をさげ、竹に飾りをつけています。
今夜は、「大入島とんど火まつり」の日。
朝から「とんど作り」であります!
活気のいい声が響きます。これが心地良い~。
作業は、「藁をとんどの柱となる竹に巻いていく」工程に入っていきます。
冷たい小雨が降る中、黙々と。
この祭りは、もともとは大入島の「日向泊(ひゅうがどまり)」地区のものでありました。
「日向」といえば・・・、宮崎県の日向ですよね。
大入島の日向泊は、
初代天皇「神武天皇」が「東征の際に立ち寄った場所」とされています。
そして、神武天皇の東征のスタートはどこかというと・・・。
宮崎県の「日向(ひむか)」が旅立ちの地とされています。
地名からも、この大入島と神武天皇の関係性を感じずにはいられません。
なぜ神武天皇に触れたかというと・・・。
この「とんど」は、神武天皇の大入島からの船出の際に、
「航海の安全を祈って、人々が心を込めて焚火した」
というのが由来とされています。
今では、日向泊の地区だけでなく、
島の中央に位置する「大入島中学校のグラウンド」に会場を移し、
大入島全体で「とんど火まつり」を受け継いでいます。
さあ、とんどに藁が巻き上げられました。
あとは、これを立てるだけ。でも、この作業が大変!!
高さはおよそ15メートル。
昔は、すべてを人力で立ち上げていたとのこと。頭が下がります。
安全のため、四方にワイヤーを張り、倒れないようにします。
立ち上がりました!
その作業の手際の良さは、本当に見事です。
みなさんおつかれさまです。
まだまだたくさんの大入島のみなさんの協力があって、
「とんど火まつり」は成立しています。
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そして・・・、夜。
新しい一年の無病息災を願って、勢いよく炎は燃え上がります。
幸多き一年となりますように。「大入」の島から。
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▼大入島とんど火まつり2018は、こちら。
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