見出し画像

トータルオフェンスを実現するためのオフェンスシステムについて考察する【7/8】

トータルオフェンスシステムを構築するための視点

7.インシステムとアウトオブシステムの境界線設定

最後に、インシステムとアウトオブシステムの境界線設定という視点について書いていきたい。

まずは、インシステムとアウトオブシステムに関して、本記事における定義を確認しておきたい。次の通りである。

インシステム: 
当初チームとして予定していたオフェンスシステムを機能させることができる状態

アウトオブシステム:
当初チームとして予定していたオフェンスシステムを機能させることができない状態

もう少し具体的にこれらの状態についてイメージしてもらえるように例を挙げてみよう。

インシステムの一例:
アタッカーが計4名それぞれ決められたスロットとテンポによって攻撃参加する予定であり、4名全員のアタッカーが当初の予定通り、攻撃に参加することができた。

アウトオブシステムの一例:
アタッカーが計4名それぞれ決められたスロットとテンポによって攻撃参加する予定であったが、1球目の返球が大きく乱れてしまい、ミドルブロッカーが攻撃参加することが困難になってしまった。

具体例を見てもらうことで、各システムの定義をよりリアルに掴んでもらえたのではないだろうか。

ここから先は

1,685字 / 3画像
この記事のみ ¥ 150

バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。