【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと 23/30
ぼくには夢がなかった。じぶんでじぶんが何をしたいのかがよくわからなかった。世界を変えたいとおもっていたが、世界を知れば知るほど、勉強すればするほど、そんな簡単にいかないことがわかってきた。なので、じぶんの人生をしっかり生きようとおもった。
じぶんの人生を生きるということにしてから、これまでちゃんとじぶんと向き合ったことがないのに気づいた。夢がほしかった。そういうわけで、夢がたくさん詰まってそうな自己啓発本をよく読むようになり、感化されるようになった。
まずやったことは、十