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法事と姉弟と

先週の記事で話題にしたヤモリさんは、無事めがね氏が捕獲し、外に逃すことができました。


こんにちは。
彩夏です。


昨年、私の祖母が亡くなった。
私は4人姉弟なのだが、7月初旬、私の4つ下の次男ツグオから「9月に一回忌あるけど、お供えどうする?」と連絡があった。


法事の際には、姉弟で品物や金額について事前に連絡を取り合うのだが、この連絡では「9月」ということしか聞いていなかった。
長男であるナガオは少し離れたところに住んでおり、わざわざ連絡を取り合う機会も少ないのだが、このような業務連絡的なことは、私がナガオに連絡することになっている。


この時点で「9月」としか聞いていないし、まぁ連絡はまだ先でいいか…と思っているうちに私も忘れてしまっていた。


そして8月のお盆前。
母から「おばあちゃんの初盆、○日だから」と2日前に連絡があった。
慌ててお供えを準備したのだが…
頭の中は???だった。


ツグオが連絡してきたのは、初盆のことだったのかと。あいつ9月ってなんやねん。と。


そして日は過ぎていき、9月。
母から今度は「9月の○日、10時からやからね」と連絡があった。
また私の頭の中は???だった。
何か母と約束していただろうか…
いや、約束なんてしていない。


しばらく無言でいると母が
「あれ?一回忌のこと、言ってなかったっけ?」
それもまた2日前だった。


何がなんだかわからない。
まずツグオだ。
ツグオが7月に連絡をよこしたきり、その後何も言ってこなかったからだ。
人のせいにしている感は否めないが、当日ツグオに文句を言ってやる気でまんまんだった。


そして当日。
ナガオが礼服だけは身につけていたが、手ぶらで登場した。
ナガオは今、滋賀県に単身赴任中で、滋賀県から直接きたと言う。


その時、手ぶらで登場したナガオに「法事とお供えはセットだろうが!!」と戒めることより「ヤバい。ナガオにお供えの事を連絡していない」ということがまず頭に浮かんだ。


またナガオに怒られると思ったので、沈黙を貫いていたのだが、ナガオが「オレ直接きたから、お供え持ってこんかったわ」と言ってきた。
その時も
「法事とお供えはセットだろうが!!」とは言えず「そんなんええわ、ええわ。なくてええやん」などと言ってしまった。


いや、まず。
「48にもなって、そんなことぐらいわかるだろうが!」と思うのだが。
何も連絡しなかったことに対して罪悪感もあり、ナガオに姉貴が連絡してこなかったという事実に気付かれないよう、必要以上にナガオに近づかないようにした。


法事後。
ナガオが「オレだけなんも聞いてないってなんやねん」と騒ぎはじめ、ツグオは「オレは姉ちゃんに伝えた」と言い、私は「私は9月としか聞いてない」という、責任の押し付け合いを延々としていたが、三男ミツオは我関せずに笑っていた。


そう。
私より11歳下のミツオは、いつだって姉兄3人に守られている。
だからミツオはどんな時も悪くないのだ。
もう39歳だというのに。


今回の法事は各家1人の出席で良いと決まっていたので、めがねさんも、弟達のお嫁さんも不在だった。


たまにはこうして、姉弟4人で罵り合うのも、幼い頃を思い出して楽しいもんだな。
幼い頃はヒートアップして殴り合いのケンカもよくしたけどね。


画像は《haru-s》さんからお借りしました。


最後までお読み頂きありがとうございます。

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