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どうか神様 生きる力をください

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生きづらいこの世の中で、生きていく
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#AIイラスト生成

神社の呼び声

神社の階段は100を超えるだろうか 額からほとばしる汗と 永遠に続く石階段に意識が飛びそうだ 急に思い立って来たものの 神社の階段ってこんなに辛かったっけ そんな独り言が漏れる ただひたすら登るのは もしかしたら誰かに呼ばれたからだろうか そんな気がしていた 最近、僕はひどく疲れていた 特別大変なわけではないけれど ただの睡眠不足だろう よく眠れない日々が続いた 登るごとに風が木々をざわめかせ 鳥のさえずりが不思議と心に響く 少年時代の記憶がフラッシュバックする 友達

風が運ぶもの

夜の静寂が訪れる頃、 一陣の風が、過去の記憶を運んでくる 何の前触れもなく、胸に触れるその風は 忘れたはずの痛みや後悔を呼び起こす 心がざわめき、かつての感情が蘇っては 吐きそうになる自分が風に乗って 嫌な思い出に一瞬で胸を支配される 心の平穏が揺さぶられ、不安が顔を覗かせる 怯えにも似た感情が覆いかぶさり 過去に縛られるみたいだ 先ほどまで緩やかに流れていた風が 酷く冷たく、荒く吹く フラッシュバックは自分をどこまでも沈め 言葉にならない感情で埋め尽くされてしまう

青の時間と過去

路地の奥にある時計店「アズール・タイムズ」は、時間と空間の狭間である。この店では、時計が止まった瞬間青く光り、その光は「青の時間」と呼ばれる過去へと訪れる者を導く。 彼女はその一人だった。行き場を失くした劣等感がこの店まで引き寄せた。店の扉を押すと、賑やかだった店内の時計たちが一斉に停止し、すべてが深い青色に包まれる。時計師は彼女に語る。「ようこそお嬢さん。ここは青の時間への扉、時間は流れを失い、過去と現在が繋がる場所です。」彼女は安心したかのように微笑み応える。「ずっと、

無限の輪のような人生

悲しかった過去 今でも心に残る、雲のように私を覆い尽くす 無理して一緒にいたあの日を消したい 悲しい今 終わらないこの気持ちに、疲れ果てた心が嘆く 自分の自信のなさがすべての行動に影響を与えてくる 悲しんでる今まさに 継続する不安、深い深い海の中のような静けさの中 もうどうしていいのかわからない、役に立ちたいだけなのに 悲しむ未来 果てしなく襲う濃霧が、またくるのだろう このままずっと変わらないんだろうな、私っていう人間は 永遠に続く悲しみ いつ終わるのか、この気持ち

消えたい願い

世の中にはもっとつらい人がいて あなたの辛さなんてその人たちに比べたらッて 僕は自分の小ささを知っているのに そうやって僕は、僕よりもっとつらい人の為に 黙る 黙る 消えたいって願う日は そうやってやって来る 口にすれば比べられ、鼓舞され あぁ、もっと頑張んなきゃいけないんだって 誰かの正義に囲まれ、逃げることは許されず 落ちていく私を見捨てず、まだいけるよって 手を差し伸べる 仮に僕が地の果てまで落ちても、あなたはきっと 連れ出しに来る でも違うんだ、そうじゃないん

鏡よ

鏡よ教えて、あなたは誰? 過去の面影、未来の願いよ あの時に戻れるなら私は 何が正解で、何を選ぶべきだったのか 彷徨う想い、答えは鏡の中にはない 映し出すは、今の「私」 鏡よ教えて 私は誰? あなたの世界は何を映し出す どこにもない正解を探して まだ見ぬ世界を目指して 選択し続ける自分を信じて あとがき 過去を変えることも 未来をみることもできない だから悩み、もがく それでいい、それでいいんだ それがあなたを作り出すのだから 過去の選択もこれからの選択も

共鳴

荒波とざわつく心が共鳴し合う 荒れ狂う波は心のざわめきに 心のざわめきは荒波に 波が打ち寄せる海岸 私の心のように荒れ狂う 波の荒々しさに応えるように 心もざわめきが止まらない 波と心が交わる瞬間 調和する そして、静かな海が戻る 荒波も穏やかになり 共鳴はやがて静まる 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は 海 × 共鳴 波のように揺れ動く心も 静まり返るときがくる

影の美しさ

影が重なっていく どんどん暗く重く 私の心はそっと閉じていく 誰にもバレないように 皆が笑うから、私も笑ってみる 幾重の影を見るたび 心は悲鳴を上げ ボロボロの心の叫びに 耳をふさぐ それでも悲しんでいる君を見れば あの子の痛みが手に取るようにわかる 決して完璧ではない私を 影が飲み込もうとして、孤独になるときもあるけれど それでも、影の中に美しさがあることを 私は知っている 知っているんだ。だから私は・・・ あとがき 誰よりも傷ついているから 誰よりも敏感で鈍感になれ