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どうか神様 生きる力をください

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生きるってなんだっけ。そう思ってる全あなたへ。 そうだねって言える場所、ここにもありますよ*
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赤いクレヨン

赤いクレヨンが一番になくなる 感情がぐちゃぐちゃになった日は ぐちゃぐちゃの心を絵にする 右から左へただ線を引くだけの作業は 私の心を落ち着かせるスイッチでもある 嫌なことがあったり、キツイこと言われたり 回りの気遣いでさえ、嫌味に捉えてしまう時だって そんな自分にため息をついた後は こんな世界におう吐したい気分になる だから気持ちを紙に殴り書きする 赤いクレヨンは私の血かもしれない それを見れば傷つけなくて済む気がして そんな私を2歳の姪っ子が 「いちご、いちご♪」って

僕の車輪は脱線したんだ

「わー、待って待って!それは僕が思ってたんと違うー」 線路を走っている車輪が外れた音がした 脱線。 車輪が線路から外れると、僕はそのまま動けなくなった 歩き方を知らない僕の物語り。 「あいたたた、ここはどこだろう。」 こんにちは、君はどこからきたの? ここは、しいて言うなら、【天国】かな。 「て、て、天国?それは困るよ」 なんで困るんだい?天国は楽しいよ、きっとね。 「僕はちょっと間違っただけなんだ、人生の選択を。なんだかすべてが嫌になっちゃったんだ。だから、いつ

有料
300

異質な光の中で

「普通」なぜそれが必要だったのか。私の頭の中にいつも誰かが語り掛けてくる。弱くてちっぽけな私は、ひそかに生きていくだけで精いっぱいだった。 私が学校へ行けば、まるで蜘蛛の子が散らばるように人は消えていった。話しかけてくれる人もいない。本当は見てほしいんだ私の目の色、髪の色、私自身を。これは「個性」じゃダメですか? ただまっすぐに長く続く渡り廊下は、最強な私を孤独にする道にしかならない。両目から意図せず流れ出る涙はこの場から消えてなくなりたいと願ういたいけな少女だということ。

無色透明の空に色を足せるように

無色透明の空に色を足す 空気は冷たく、私の空白の時間をあざ笑うようだった 時間になれば影が生まれ私の鼓動を壊していく 留まり続ける私の影は難問が解ける快感とは程遠いところにあって また空を見上げ無色透明の空を眺める 昔公園の砂場で作った砂のお城は夢中で楽しめた でもその砂のお城は一瞬で崩れ去る、私の物語りのように 今度は私から音も取って、私は無音のまま窓の外を見る 言葉では計り知れない思いが私に影を作っていく このまま私は影の影となり、もうどっちが私かわからなくなって いっ

彩りの鳥

普通は難しいと彼女は嘆く 人々が期待する通りに生きること 同じ道を同じ速度で歩くこと 彼女は異なる色を持つ鳥のよう 風に舞い、空を翔ける 普通の枝になんてとまらない 彼女のファッションは芸術 色と形が交差するキャンバス 普通の格好ではなく、自分を表現する 絵を描く時だってイメージをそのまま 偏見ではない心の色で塗りたくる 普通の中で輝こうとすれば彼女は その窮屈さに嫌気がさす 彼女は自分を愛し、自由に生きる こぼれる涙が「ふつうは難しい」って嘆いている こちらのス

裏返る感情

飲み込む、苦いコーヒーのような味 味わうこともなく、一気に飲み干す 望まれているように、望んだ形で 言葉と感情が裏返し まるでオセロのように 言葉が光なら、闇が黒で 一面を黒が覆う 飲み込む言葉があるたびに 感情が一つ、また一つ 僕の3手先をいつも読み 四隅を埋める為に僕を追い詰める 逃げ場をなくした僕は中に逃げ込み 自ら四面楚歌となる ゲームは終わってないけど 勝ち誇り四隅から満足げにニヤついている だから僕は弱気な顔のまま 少しずつ白くする そうして打つ手なくな

廃(はい)

「廃棄物」 これが私のなまえ。 本当に 本当にちょっとしたことだったと思う なんでそうなったのかなんて 私にはわからないけど 何が悪かったのかな 気に障ったのかな 友達だと思ってた子達は 目も合わせてくれなくて無視するわけでもない 私が存在しないかのように 居場所がなくなっていった あぁ、空気に溶けたい そのまま消えてたい この時間 この場所で 過ごす私の解決法 あぁ、重く苦しい空気は 喉の奥でつっかえる それでも ここにいなくちゃいけなくて 何度も話しかけようと試みたが

落葉樹

もう春だというのに、木は芽を出さない 湧き出た感情は枝分かれし 私の複雑な心のように自由に、不自由に伸びる 感情の吐き出し方が解らない、私みたい 落葉樹のように、春が来れば葉を茂らせ 青々とした木になると思っていたが 私は感情を失い、枝分かれがさらけ出されている いつになれば私に春が来るのかと願っていたが 落葉樹も、なかなかに美しいと思った いろんな経験をいろんな感情とともに 複雑に、でも丁寧に枝を伸ばした私の姿は 想像以上に育ち、芽を出そうと待ちかねている だか

絶望からの抗い

あなたとなら不幸になってもいいと思っていた 今あるものがいつか壊れてしまうくらいなら 今のうちに全部 壊しておこう 全てなかったことにして そうすれば傷つくこともない 永遠なんて最初からなくて 約束なんて初めからしなければいい 記憶も記録も全て消し去って これでもう傷つかないことが約束できる もうそれしか残ってないから 私の柔い心がつぶれる前に あとがき 過去からの解放と新しい始まりへ

盾の向こう側

「大丈夫」それは一種の呪いだった 一人で平気? 「大丈夫です」 これもお願いできる? 「大丈夫です、やっておきます」 今から飲み会だけど来るよね? 「大丈夫です、すぐ行きます」 今日は彼氏に言われた 最近疲れてるけど大丈夫? 「大丈夫です、あ、うん。大丈夫」 大丈夫って言えば丸く収まる 全部うまくいく 大丈夫、大丈夫だよ、大丈夫だからね 自分への呪い 避けて、避けて、壁を作って 言葉に隠れて、心を守って 「大丈夫」のマントを纏い 真実から目を背けて 静かな声で囁く

UTAU

歌だけは歌わせて お願いだから 君が消えたいなんて言うものだから 僕は 横に座って ただ静かに 歌うんだ 君がいつか言った 僕の歌が好きを いまだに引きずって 君がいつか泣いた その歌を歌うんだ また明日って 気が遠くなるような言葉を 毎分毎秒 君に願うんだ ある夜の美しい星々に 声にもならない声で 歌い続けるんだ  だからお願い 歌だけは歌わせて 眠ってしまう前に あとがき この詩は受け取り方が変われば意味が変わる あなたの世界線ではどんな世界になりましたか?^^

拝(はい)

真暗な部屋、身動きひとつ取れない ここは嫌いだ、暗くて狭くて寝られない いつも一人、僕はここにいるのに まるで存在しないかのようにされるから 心ってなんですか、息が詰まる 生きるってなんですか、暗闇が目を覆う 拝(はい)、どこかにいるヒーローへ 暗闇の中から、祈りの言葉を紡ぎます いつか見たヒーローは悪い人から助けてくれる 僕にとっての悪い人は誰ですか みんな僕の為にしてくれているのに 拝、どこにだって来てくれるヒーローへ 光と魂を宿し苦しみの中で、あなたの導きを求めます

執拗な羽音

私とは相容れない存在が、私の周囲を ハチのように飛び回り、攻撃しようとしている 私の回りを執拗に飛び回る その距離はいつも私の壁を越えて、喉元までくる 話さなくていいならいいのに 一緒の空気も吸えない距離ならいいのに その姿が目に映るだけで、私の心はざわめく まるで女王バチのように、私を心を洗脳してくる 隙あらば刺そうとするあの人は 今日も誰かのあらを探している 私はあなたの働きバチにはなれないです あとがき 誰かにかき乱される瞬間の気持ち悪さは なんともいえない気分

肺(はい)

海の中から 這い出そうとしても 息が詰まり 胸が苦しくなる 空はすぐそこに見えるのに すごく遠い やりたいことが みつかって 行きたい道も 見えてきた だけど 進めない親の期待が 海底に縛り付け 拒む 海の水圧が 言葉を詰まらせる 肺、呼吸の仕方を忘れました 肺、酸素が足りません 吸えない酸素を求めもがく どうすればいいのか 答えはなく 同じ毎日を 繰り返す深い海の中 まばゆい光はそこにあるのに 苦しみも悩みも 消えない 僕はいつか闇の中でも 息ができるようになるだろ