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君島大空くんのLIVEに行った話

最近は色んなLIVEに足を運ぶようにしていて。
それというのも、晴れて就職先も決まり、4月から社会人になるため、大学生のモラトリアムな時間を謳歌できる今のうちに好きなものを浴び、刺激的なものに触れ、良いものを吸収したい、特に大好きな音楽は生で聴けるうちに聴こうという一心で、だ。
12月の羊文学と小山田壮平の弾き語りライブ、年明け初ライブであるVINTAGE ROCK、全て素晴らしかった。
そして君島大空くんの今回のライブが本当に凄まじかった。
君島大空を知ったのはたしか、塩塚モエカとサーカスナイトのカバーを歌っていたのがきっかけだったと思う。
遠視のコントラルトと火傷に雨を聴いて衝撃を受けた。
YouTubeのコメントに"君島大空は絹糸のよう"とあったけども、形容するには難しいがとてもしっくりくる表現だと思う。絹糸のように繊細で、情景が流れるような美しさと詩的な歌詞が胸を打つ。
個人的には、君島大空の奏でるギターリフが特に胸に響く。火傷に雨や向こう髪のギターリフはギターだけで涙腺に来るものがある。 
発売したアルバム名でもある映帶する煙からはじまった本日。
音をこれでもかというほどダイレクトに浴びて、多幸感に包まれて、まるでトリップしているような感覚に陥った。音楽だけで。
序盤から、君島大空の圧倒的世界観で会場の空気をつくりあげ、素晴らしい楽器隊達の演奏で魅了する。
笑止からの散瞳は堪らない。
君島大空弾き語りでの世界はここで回るよとぬいでは、会場を照らす星のようなミラーボールの光と、泣いているようなギター、濡れた声に泣きそうになる。
世界はここで回るよには個人的に、久石譲の人生のメリーゴーランドのような趣を感じる。
そしてずっと聴きたかった火傷と雨。
ボーカルエフェクトで弾き語りという幻想的な始まりで、2番から合奏形態になるとこで鳥肌。
音楽に陶酔し、クラクラとしてきて見えてはいけないものが見えてしまうかと思うくらい。
この曲のギターリフがほんとに大好きだったから、合奏形態でこれでもかってくらい鳴らしてくれて幸せ。そこからの遠視のコントラルトがあまりに素晴らしい。会場が心地いい音と温度に包まれてうっとりとする。耳に栄養が行き渡るような、心が包まれるようなそんな幸福感。
最高だった。音楽を浴びる、生音を楽しむ、その真髄を味わった気分だった。
君島くんにはどのようにこの世界が見えているのかな。


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