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動画を繰り返し見る事と実体験の結合で「覚える」と言う学習法他

菜園起業大学の受講生の方で、動画やIT関係に関わっている人がいて、実習の時の僕の話を雑談も含めて録画したいと言ってきました。

「売れるんじゃないか」と言うのです。

面白そうなので、「進めて下さい」とお返事しました。

この人によると、「動画を繰り返しみることで『覚える』事が出来るのではないか」との事です。

もちろん、農作業のような事は覚えるためには「実体験」も必要ですが、「実体験」を補うものとして「動画を繰り返し見る」事が役立つと言うのです。

確かに、一度撮影された動画は、何度でも再生出来ます。

つまり、農作業でも、他の分野の学習でも良いのですが、何度も再生して見る事で、「あ、ここがポイントなんだ」みたいな事を見る人が理解するようになる、

同じ本を何度も読むと、だんだん、その本が言いたい事と言うか、内容が頭に入ってくる事を「読書百遍意自ずから通ず」と言います。

動画も「ビデオ百遍、意自ずから通ず」なのかもしれません。

そう言えば、中学の時の音楽の先生が、同じ曲を何度も聞いていると、ああ、この演奏は、オーボエがどーだ、ピアノがどーだみたいな細部が理解できるようになってくると言って、

毎回、同じ曲のレコードを聞かせると言う授業を3-4回続けた事があったのを思い出しました。

本でも動画でも音楽でも「繰り返し」体験していると、どうやら、最初の時には気づかなかった事に気づくようになるものらしいです。

VOAは、アメリカの算数・数学学力が1990年代に学力テストが始まって以来、最低レベルになったと伝えています。

コロナ禍でオンライン授業に切り替えた学校も多いようです。しかし、算数・数学では「手を動かしての学習」が大切で、「スクリーンを通じて」(つまり、ネットの向こう側で先生が話すのを聞くだけでは)理解出来ない事が多い、

それが算数・数学学力低下の原因になっている、

VOAはそういう事を解説していました。

コロナ禍以前からフランスではオンライン授業が進んでいたのだそうです。

実は、先生の説明を聞いて、「すぐ出来る子」と言うのはクラスに数人しかいない、その数人が出来たのを見て、他の子たちが「ねえねえ、どうするの?」と聞いてきて、「出来た子」の真似をする…

こういう事で、クラス全体が「出来る」ようになっていくが、オンラインだとこういう子どもどうしの「教え合い」、「真似」による伝播が起きない、

そう言う理由で、オンライン授業だと算数や数学が「出来る」ようにならないと言う事が指摘されていたのだそうです。

こういう「教え合い」、「真似」と言うのは職場でもよく起きていると思います。

管理職や研修係から説明を聞いた後、現場に出てみて、どうすればいいか分からないみたいな事は経験したことのある人も多いでしょう。

結局、現場で他の作業員の人に「ねえねえ、どうするの」みたいなことを聞いたり、先輩がやる作業を真似したりしてみて、あ、そうすればいいんだあみたいに理解していく・・・

そう言う事は、方々の職場で起きていると思います。

中学や高校の試験前に、友達どうしで、「想定問題」と「答え」を教え合い、「え?、それが答えなの?」、「そうなんだあ」みたいな事で盛り上がる・・・

あの経験は実は、社会に出た後、職場で「教え合い」、「真似」して覚える事の訓練になっているのかもしれません。

・・・と言うわけで「実際に手を動かす事」、「現場で教え合い、真似する」事は、なにかを覚えるためにやはり重要だと思います。

同時に、「動画」は何度でも再生して繰り返し見る事が出来ると言うような「リアル」方式にはない特性があります。

従来のオンライン授業やIT活用研修は、単に「リアル」をネットや動画に置き換えた事に問題があったのかもしれません。

オンラインや動画には、オフライン、リアルにはない特性がある、その特性を踏まえた上で、動画学習と実体験を結合して運用すれば、学習効果が上がる可能性がある・・・

今回の受講生の人との会話は、そうした可能性を示唆するものでした。

既に5/6に最高気温29.7℃と平年値より8℃も高い事がありました。

2週間予報は5/18 30℃と平年値より7℃高い予想を伝えています。

どうも晴れると、かなりの高温になる模様です。

逆に5/13、5/14は平年値より3-4℃低めです。

4月に種まきしたもののうち、オクラ、モロヘイヤ、空芯菜の発芽率があまり良くないようなので、一部、追加の種まきを考えています。

「晴れて高温化」、「雨で平年並みか低温化」の繰り返しの中、「遅まき」野菜の生育が夏場に間に合うのでしょうか?

たぶん、間に合うと思って追加まきをしてみます。

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