さいえいが

まとまりのないもの

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オカルトとコンプラは共生できるのか ~呪いの木札から考える怪談とリアリズム

怪談師は興行師でありプロレスラーである、とただのオカルトファンとして感じているところがあります。 YouTuberは活動そのものにそういう面があるし、あの、長老や範士のような風体をしたキャリアの長い研究家の方なんかを見聞きしていると、よりプロレス興行師のように感じることがあります。 そのプロだからこそ、ファンとしては、死闘を繰り広げて欲しいと思う反面、事故や不注意で重傷や後遺症を負って欲しくないとも思うのです。本人を思う気持ちもありますが、この娯楽を純粋に楽しみたいが故に、

    • オカルト界隈の狭さ ~ヨコザワプロダクションのお得意様取引

      ヨコザワプロダクションにはもっと奥行きが欲しい デニスの怖いYouTubeにて、三軒茶屋のヨコザワプロダクションが再び約一年ぶりに取り上げられている。稽古スタジオの片隅から不意に手が出てくると言う怪現象が有名で、取り上げられる度に必ずと言っていいほどその手が出てくるし、今回も欠かさず出てきてくれる大盤振る舞いの登場頻度である。オバケも露出頻度を意識する空前のオカルト映え時代だ。今回もめちゃくちゃ再生されている。 しかし、同じ現象で引っ張っている感もある。オカルトは賞味期限が

      • TwitterがXとなるとき、ブランディング担当者はどう生きるか

        鳥や名称が消失したTwitterの変革に対して、多くの人々が悲しみの声を上げています。かつて築かれたブランドの核が、新たなオーナーによって一変してしまったのです。これは急激なブランド変更を超えて、ワンマンな経営判断によりブランディングが根本から覆された出来事と言えます。風呂に浸かりながらnoteを検索しただけなので断言はできませんが、この視点での記事は見当たりませんでしたので、私自身で書いてみたいと思います。 この記事は、Twitterブランドの素晴らしさを議論するものでは

        • 『ミッション:インポッシブル』説明過多なストーリーがアクションの迫力を削ぐ?『デッドレコニング PART ONE』

          新宿バルト9/ドルビーシネマで鑑賞。 最高のスパイアクションアドベンチャーにまたひとつ傑作が加わった! しかし、過去作品に比べると本作は正直微妙。 前回ただミッションインポッシブルが好きなだけなnoteを書いた私ですが、その思い経てもどうもスカっとしない7作目となりました。 特にネタバレを気にしないで感想を述べますのでご注意ください。 最高のスパイアクションアドベンチャーの最高級最新版 ご存知のオープニング前の変装マスクを用いた最高のイントロ。今回はマスクを脱ぐからの

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          ミッション:インポッシブルが好きだ

          全ての映画シリーズの中で『スターウォーズ』や『アベンジャーズ』を超える期待を抱きながらで待ち望んでいるのが『ミッション:インポッシブル』の新作です。アクション映画好きの小学生の頃から追い続けてきたシリーズなだけに、制作発表の度に胸が躍ります。 コロナで公開が予定から2年も遅れた最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』も当然楽しみです。 しかし、日本では『君たちはどう生きるか』が事前プロモーションをしない戦略でヒット中。 私はジブリ美術館の映画

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          インディ・ジョーンズの進化と苦悩「運命のダイヤル」で見せる驚きと決断

          「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を観た。 事前の、そう高くない期待に比べれば、とてもよかったと思う。 「なぜ、いま、また、インディなのか」と思っていたが、見終えてみると本作はインディ・ジョーンズの後年を可能な限り美しくフェードアウトしてみせた作品だと感じる。 中盤までの「相手を追う」「追ってから逃げる」と言ったお約束アクションの応酬が(シリーズの系譜だと分かっていても)少し退屈に感じられたものの、終盤のあの展開は嫌いになれない。 最高なのは、一線を越えた先をクラ

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