長野県北部の知られざるご当地グルメ「酢いも」の作り方


#ご当地グルメ

じゃがいもをたくさん頂いたときに、私の家では「酢いも」という不思議な料理を作って
食べる。

この料理は長野県北部出身の祖母から私の母に
受け継がれたものなのだが、私の知る限り他に
似たようなものを作って食べている家庭は
少ない。

長野のグルメというとおやきやそばなどが有名ではあるが、それ以外にも隠れたご当地グルメがたくさんある。

この「酢いも」もその一つだ。

ようは拍子木切りにしたじゃがいもを炒めて、酢と砂糖で味付けしたものだが、詳しいレシピを紹介したい。

酢は加熱すると酸味が旨味に変わり、その旨味がじゃがいもとよく合うのだ。

【材料】3~4人分
じゃがいも 5個ほど
砂糖    大さじ1
酢     大さじ2
サラダ油  適量
塩コショウ 適量

【作り方】
①じゃがいもは皮をむいて芽を取り、拍子木
 切りにする。

②フライパンにサラダ油を入れて熱し、
 じゃがいもが透き通るまで炒める。

③炒めたら砂糖と酢をからめて煮詰め、
 最後に塩コショウをふってできあがり。


この「酢いも」はどうやら、長野県の北部で細々と受け継がれてきた料理らしい。

実際に筆者が働いている会社で、「酢いもって食べたことあります?」と聞いてみたところ、
50代のとある女性社員(北の方出身だそう)が
「よく作ってたよ! うちの方では千切りにしてやってた。いもなますって呼んでるよ」と教えてくださった。

それ以外に詳しい情報は得られなかった。

もしかしたら、酢いもはお茶うけの一種として発明されたもので、ご近所さんなどといった
特定のコミュニティで受け継がれてきた料理
なのかもしれない。

なぜかというと、私の地元でもある長野県の北部では「お茶飲み」という文化が根付いているから。

お茶飲みというのはその名の通り、農作業の
合間などにみんなで野沢菜漬けやおやきなどの軽食を持ち寄ってお茶とともに楽しむことを
さす。

ポットラックパーティーみたいなものだ。 
北欧のフィーカにも通ずるものがあるかも 
しれない。

あなたも忙しい毎日のすきま時間に、酢いもをおやつにお茶飲みしてみてはいかがだろうか?

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