【読書】『35歳の教科書』から学ぶ、「成熟社会」の歩き方
先日、書店で「35歳の教科書」と出会いました。
私も35歳というのもありタイトルだけに惹かれ書いました。
『35歳の教科書』を一言で表すと
”「成熟社会」での歩き方(生き方)の説明書。”
<「成長社会」と「成熟社会」>
現在も言われている「成長社会」。しかし実際には「成熟社会」。
「成熟社会」では”一人一人がどう生きていく”かが重要だそうです。
日本よりも先に成熟社会を迎えたのは「フランス」だそうです。
フランスの方は「アール・ド・ヴィーヴィル(自分らしい豊かな生き方)」を毎日の生活に取り入れ日常を心から楽しんでいるそうです。
今後、国や会社が示すコンパスに向かって歩いていても必ずしも良い未来は現代は物質的豊かさよりも精神的な豊かさが求められている。そんな気がします。
<クリティカル・シンキング(批判的思考)>
直訳すると「批判的思考」となり、物事を鵜呑みにせず、批判的にとらえ、吟味を重ねる思考方法のこと。
現代では個人が簡単に情報発信ができるので一人一人の影響力が昔に比べ大きくなりました。
そんな時代を生きて行くには「物事の本質を見ること、考えること」だと著者は言われています。
国の教育方針も今後「クリティカルシンキング」を基にした教育方針に切り替えるそうです。
毎日、目にする情報を一旦、頭の中で1分間だけ考える習慣を大切にしています。
<「正解主義」と「納得解」>
「本当の自分」、「理想の職場」、「理想の結婚相手」などの正解主義、理想主義は「全て幻想」。
自分探しに旅に出ても何も得ることはない、必要なのは今の環境で「何が問題で」、「何が苦手で」、「何が得意なのか」に気づき自分なりの「納得解」を導き出すことが大切だと書かれています。
なかなか、手厳しい言葉ですが理想という幻想に目を向けて現実をに目を向けないことは良くないですね。
いま現在に目を向けて「いま自分自身で何ができるのか」を考えることが大切なのかもしれません。
<おわり>
この本を読了したあと、著者が恐らく一番言いたいことは
「もっと広い視野で物事見ろ。年齢を理由に視野や行動を狭めるな。
楽な思考停止はやめろ。考え悩み気づくことことこそが人生だ。」
と言っている気がしました。興味のある方は文庫で軽く読めるので
読まれてみてはいかがでしょう。
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