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デジタル人材は若者じゃないとだめなの?

こんにちは。maruねえです。
随分しばらくぶりの投稿になってしまいました。
この数か月の間に、いつの間にやら決まったのか、やたらと「デジタル人材育成」なるものの事業が矢継ぎ早に始まりました。首都圏ではざっとならべてもこんなにたくさん。
「東京都 デジタル人材育成支援事業」

「東京都 女性向けデジタル・ビジネススキル習得訓練」

「東京都 ひとり親向けオンライン訓練・就活支援事業」

「埼玉県 女性のデジタル人材育成支援事業」

このおおもとになったのは、私が関わるNPOでPC貸与付き就労支援を始めたのがきっかけなのですが、これがあっという間にあちこちで広まりました。
取り組み先が増えるのはいいことです。

しかし、これらの訓練、取り組みとしてはいいのですが、結局企業が採用として受け入れるのは30代前半までがほとんど。40代以上はお声がかからない。
採用側が30代までをとりたい理屈はわかります。確かにそこから教えるとものになるまでに時間がかかることも考えられるでしょう。
また変に知識や経験が入っているより、若い方が素直に教えられるから、ともよく言われることです。
その一方で、保守業務のようなルーティンワークは地味すぎるがゆえに、若者の定着が難しい、定時で帰れて、そんなにスキルがいらない現場も多いため、ひとり親で確実に働きたいという人には向いているんでる、という現場の方からの話も聞きます。

この30代前半までの採用についてほんとに口をそろえたように同じ話を聞くのですが、本当にそうだろうかといつも疑問に思います。
以前にも書きましたが、私が関わるNPOは全員女性で平均年齢が50代、60代を筆頭にコロナ前にkintoneを導入し、zoomでの100人規模のオンラインセミナーを開催し、slack、teams、オンライン通話システムなどで、在宅ワーク可能なシステムを構築したり、それ以前から見様見真似でLPの作成や更新などもおこなってきました。誰も教わらずに色々な人に聞いたりして、自力でオンラインでのシステム構築を行い、コロナ禍でも、問題なく業務を続けていくことができました。

たぶん保守管理の仕事も、覚えればみなできると思います。そして、子どもが巣立った40代後半から50代は、まだ体力も気力もあり、子育てが終了した後、新しく学びたい、取り組みたいと意欲のある人がかなりいます。いまだに年齢や性別の壁、ブランクの壁でミスマッチな仕事ばかりしかない実情に、いつもはがゆい思いをしています。

採用担当者に問いたい。
本当に30代前半でないと業務が覚えられないのでしょうか?
過去の少ない事例から判断していないでしょうか?
アナログ時代を潜り抜けて向上心のある40代以降の人材を見過ごしてはいないでしょうか。

最近CMにも登場されている有名人の80代プログラマーの若宮さん。
もちろんこの方はもともと優秀でおられるわけですが、
ここまででなくとも、世の中には人知れず眠っている人財がまだまだたくさんいます。

人手不足、人手不足と言う前に、もう少し年齢や性別の固定観念をなくして、幅広く見てほしいなと感じます。
デジタル人材を育成するなら、その先の雇用に結びつけるまでの施策をしてほしいと切に願います。


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