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今後の「アクタバ」「デタバ」の機械学習モデル開発テーマをご紹介!経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)に採択され、開発を加速します!

採用担当の山本です。
この度、サグリが経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)に採択されました。
今回は、採択を受けて、今後さらなる進化に向けた「アクタバ」「デタバ」の開発テーマをご紹介します。



▼「アクタバ」「デタバ」についてはこちら

SBIR採択の背景

「衛星リモートセンシングビジネス高度化実証」が中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)の公募のテーマのひとつになっており、サグリはこのテーマで採択されています。
サグリのような農業分野の他、防災や安全保障、物流といった分野でも「衛星データの活用」は注目を集めています。

そして、宇宙開発産業は日本の次の大規模な産業になることが期待されており、衛星データの活用を行うサグリもその一角を担う企業としての期待を受けています。

2023年6月に政府が閣議決定した宇宙基本計画では、2020年4兆円であった宇宙機器と宇宙ソリューションの市場規模を30年代の早期に、2倍となる8兆円に拡大していくことを目標として掲げています。

今回の採択で期待されること

今回のSBIRでは、社会課題の解決につながることや日本が進める政策と同じ方向性を目指す研究開発を行う企業が選ばれております。そしてフェーズとしても、ゼロからの段階ではなく、ある程度、社会実装がすでに見込まれており、大規模な技術実証に展開していくフェーズであることが期待されています。

サグリでは、すでに「アクタバ」「デタバ」は自治体で活用され社会実装が進んでおり、さらにサービスとしての活用自治体数など規模の拡大、そしてAIの精度の向上に取り組んでいます。

今回の採択を受けて、国の政策にもマッチする事業として、今後さらに、国の視点でも農業の課題に貢献できるよう、取り組んでまいります。

衛星データの活用に集まる期待

「宇宙開発産業」やその中の「衛星リモートセンシング技術の活用」は国からも今後の成長の期待の強い分野であることもあり、衛星データの活用には様々な可能性があります。

衛星データは衛星の小型化によるコストダウンや、衛星データ提供のプラットフォームサービスの充実などにより、取得コストが下がり、手に入りやすくなっています。
衛星データは単純な画像だけでなく、リモートセンシング技術により様々な情報が取得できますが、その種類も広がりを見せています。

国の支援も衛星データの解析だけでなく、衛星の打ち上げや衛星データの基盤構築も支援していることもあり、今後ますます衛星データの市場は盛り上がっていくのではないでしょうか。

エンジニアの衛星データ解析のスキルも、ますます求められるようになるのではと考えられます。

開発上での取り組みテーマ①データ基盤の構築

今回の採択では「衛星データの活用」を軸とした研究開発の取り組みテーマを2つ掲げています。

そのひとつがデータ基盤の構築です。
これまで「アクタバ」「デタバ」では、外部から購入した衛星データを、プラットフォームサービスからダウンロード、当社の機械学習モデルにデータを処理させ、その上で、「アクタバ」「デタバ」にデータをアップロード、アプリケーション上で活用できる状態にしていました。

「アクタバ」「デタバ」を導入いただく自治体様ごとに、データを取得する必要があるため、1自治体ごとに、上記のプロセスを経て、「アクタバ」「デタバ」のセットアップを行っておりました。「アクタバ」は先行するサービスであるため多くの自治体に活用されており、作業プロセスの自動化が進んでおりますが、今後は「アクタバ」「デタバ」ともに、何百単位での自治体での利用にも対応ができるよう、このプロセスをボタン1つで完了できる状態を目指しています。

そのためにはデータ基盤の構築が非常に重要です。
第一段階としては、衛星データを取得・加工し、保存可能な状態にしたものをストックするデータベースの拡充、そして現在エンジニアが作業を行っている機械学習処理・推論処理をすべて自動化し、「アクタバ」「デタバ」に出力できる状態を目指します。
第二段階としては、「アクタバ」「デタバ」以外にも、海外の農業の課題に合わせたサービスなど、データの利用用途の広がりに合わせた「推論データ」までデータ基盤として構築し推論データを利用したい方に対してデータ提供を行える状態を目指します。


開発上での取り組みテーマ②精度の向上

ふたつ目の取り組みテーマはAIの精度の向上です。
衛星データには種類があり、安いもの、無料のものはその分、画質も悪くなります。
例えば「アクタバ」では、「この区画が耕作放棄地である確率は70%」というような形で、AIは判定結果を確率の数値で表しますが、その精度には画質の悪さが要因のひとつとなっています。

しかし、高額な衛星データを使用すればその分、「アクタバ」のサービス価格もあがってしまいます。
そのため、1度無料の衛星データで解析を行ってから、「耕作放棄地である確率が50%」というようなAIが判断ができていないエリアに絞っての衛星データ購入などを検討しております。お客様の要望や予算に応じて精度を選んでいただけることも構想しております。

今回の採択でさらに「衛星データの種類」そして「機械学習モデル」を増やし、かけ合わせることで精度の向上にチャレンジします。

将来的には海外での利用を見据えています。

例えば、タイでも日本と同様、食の多様化が進み、お米の消費量が下がり、パン食が増えています。その一方、農家さんの数は非常に多く、農家さんを支援する政策は非常に重要になっています。
このような状況の中、海外においても「農地の見える化」は今後大きな課題になることを想定しており、海外での「衛星データ解析」の活用も目指しています。

いかがでしたでしょうか。

宇宙産業分野は、国からの期待と支援を受け、今後
また、「衛星データの活用」も様々な分野で多くの注目を集めており、「衛星データ解析のスキル」を磨くことは、エンジニアの今後のキャリアにとってもプラスに働くのではないかと考えております。
農業分野における衛星データの活用については、現在サグリは先行して開発を進めている自負がございます。一方で、さらにサービスの成長スピードを加速させ、プロダクトの優位性を確立する必要があるフェーズでもあります。

サグリのプロダクトを成長させるフェーズで経験を積みたい、衛星データ解析のスキルを身に着けたい、という方は是非、ご応募をご検討ください。

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