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子どもの精神的幸福度調査 日本がワースト2位---清志郎さんの言葉を伝えたい

これは、2020年9月3日に公表されたユニセフ(国連児童基金)が
先進38か国で子どもについて調査した
先進国の子どもの幸福度ランキング」です。
日本の子どもが身体は健康でも精神的には満足度が低いという内容。
ワースト2位ということは、先進38か国中、37位ということ。
ブービーですね、日本は。

幸福度が低いのは、今に始まったことではないと思う。
家庭にも学校にも他の場所にも居場所がないと、こういう事態になる。
いわゆる負のスパイラル。大人も子供も幸福度は低い。
日本は戦争もなく、治安も悪くない。
問題は多いけど、能天気に生きていられる国だと思う。
それでも未来に希望を描けない国ということかもしれない。

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個人的なことを書いてしまうと、
私自身も毎日毎日「明日、死のう」と思ってた。
人に迷惑をかけず、どうやって死ぬのが一番いいかと探っていた。

父は真面目で優しい人だったけど、仕事にも家庭にも向かない人だった。
たぶん、運のない人だったと思う。
今思えば、発達障害的な要素があったのかもしれない。
母はそんな父を受け入れることができず、お酒に溺れ、
愛人を作っては何日も帰って来ないような人だった。
家に帰ってきては、父に罵声を浴びせ
やりきれない思いで、布団の中で泣いていた。
兄とは一年で360日は喧嘩していた。
取っ組み合って、肩の脱臼は日常茶飯事。
頭から血を流して救急車で運ばれるようなケガをした事が2回ある。
家族揃って旅行に行ったことも、外食に行ったことすらない。
家庭環境は地獄絵図だった。これが現実。

学校では友人には恵まれていた。というか嫌われないようにしていた。
でも、すさんだ性格が見透かされると、先生からは嫌われてしまった。

プールでタイムを計ることを任されて、ストップウォッチの操作を誤り
ちゃんと計れなかったことがあった。
一人パニックっていると「何やってんだっ!」という怒号を浴びせられ
プールサイドに突き飛ばされた。
その日から、私に対してだけ、態度が豹変した。
周りのクラスメートが引くほど、私への個人攻撃は明確だった。
文化祭の出し物で、作品をみた段階では評価をしていたのに
私の作品だという事がわかると、とたんに酷評をはじめる。
「展示を止めろ」とまで言われた。
さすがに他の先生のはからいで、展示はそのままだったけど。

子供の頃は、自分の境遇を恨んだ。
貧乏と劣悪な家庭環境、そして教師からのいじめ。
自分に原因があったのかもしれない。
斜に構えていて、イケ好かない行為をしていたのかもしれない。
ただの嫌なガキだったのかもしれない。
でも子供の自分は、どうしていいのか解らなかった

精神的ストレスから、食べ物を吐くようになる。
生きていくことを放棄したくても、お腹がすく。
自分の体と心は反比例している。こんな肉体が邪魔だった。
手を口に突っ込んで、食べたものを吐く。
すっぱいドロッとした生ぬるい胃液を絞り出すように吐く。
日常的に吐くことで、ストレスを発散していた。
でも、何も解決はしなかった。

こういう子供は昔からいた。私のように。
昔は表面化していなかっただけ。
今は、明るみになるシステムが出来ただけ。

いろんな専門家の人が、御託を並べても
根本的な解決は、ほど遠いと思う。
子供が自分で環境を変えることは難しい。
結局は自分で何かきっかけを掴むしかない。
テレビでもネットでも、きっかけはどこかにある。
妄想でもいい。
最悪、逃げることが必要かもしれない。
とりあえず、生きていく術を見つける
残酷だけど、見つけるしかない。

大人になった私から言えることは、
「きっかけを見つける行動」をして欲しい
自分だけが不幸
とか
生きていてもしょうがない
と思わないで欲しい。
運の良し悪しは、行動で決まる
子供が自分自身の環境を変えることは難しいけど
大人になったら、自分の環境は自分で作ることができるから。

私が命を絶つことなく、今も生きているのは
テレビで見た、忌野清志郎さんの言葉があったからです。
大人になった方が、ゼッタイ楽しいから
この言葉がなければ、私は命を絶っていたと思う。
ずっと苦しくて、悲しくて、辛かったから。
嬉しいことも、楽しいことも何もなかったから。
大人からこんな言葉を貰ったことはなかった。
近くの大人からは、ろくなことを教えてもらえなかったけど、
遠くの大人には、心から感謝している。

そして今は自分の居心地の良い環境を作ることが出来た。
地味で簡素な生活でも。
平和で健康な、それなりの暮らしをしている。

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先日、TBSラジオの「子ども電話相談室」という番組で
どうして大人は大変なんですか?」という質問があった。
この子は優しいね。
大人は大変に見えるんだね。

きっと、大人は死ぬよりはマシだということを感じている。
魂だけでは、もう何もできなくなるから。
肉体があれば、この子を抱きしめてあげられるしね。

一期一会のご縁を頂き、感謝します!幸せです♪ありがとうございます。