見出し画像

3月に読んだ本を紹介します!

おつかれさまです、こーすけです!

転職して2か月が経ち、ようやく仕事の流れがつかめてきたかなと感じています。文を書く仕事なので、とにかく量をこなして慣れていきたいなと考えています。

身の上話が長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います。

1冊目 武井弘一 「茶と琉球人」

1冊目は、茶をとおして琉球王国の庶民がどのような生活をしていたのかを探ろうとする本です。同時に、薩摩藩と琉球王国の関係性にも触れており、『琉球王国は薩摩藩の支配を受け、人々は苦しい生活をしていた』という通説に一石を投じています。支配を受けながらもかなりしぶとく生きてきた琉球の人々の姿が目に浮かんできます。
琉球王国について知りたい人はもちろんですが、熊本県民や熊本に住んだことがある人にも薦めたい本です。理由は読んでみたらわかります!


2冊目 川端康成 「雪国」

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった

あまりにも有名な一文から始まる小説ですが、そういえば内容知らないなと思い、読み始めたのがきっかけです。そんなに厚くない本ですが、表現が古い部分があり、読むのに苦戦しました。
おもな登場人物は
無為徒食の男「島村」
奔放な女  「駒子」
悲しくも美しい声を持つ「葉子」
の3人です。
全体的に駒子の奔放さが目立ちますが、登場シーンやセリフは少ないながらも駒子以上に激しい感情を持つ葉子が印象的でした。
話の流れもゆったりしていますが、ラストで突然あわただしくなり、意外な結末を迎えます。
もう一度読み返して、きちんと理解したいと思っています。


3冊目 鈴木牧之 「北越雪譜」

3冊目は江戸時代のベストセラーとなった本です。
豪雪地帯である越後地方を舞台に、雪中の生活から鮭の捕り方や特産品である麻織物「小千谷縮」、さらには雪国に伝わる伝承や幽霊にまで多岐にわたり書かれています。
作中では、「雪の美しさを俳句や歌で詠むのはそこが暖国だからであり、越後では雪のために多くの人が亡くなり、莫大なお金がかかっている」と繰り返し述べており、読むほどに雪の厳しさが伝わってきます。そんななかでも必死で生きていく人々の姿を克明に書いています。
全編をとおして古文で書かれていますが、江戸時代の文なので高校の古文の知識があればそこまで苦労せず読むことが出来ます。
日本の雪の歴史をひも解くうえで避けて通れない本書。一読の価値はあると思います。


以上、3月に読んだ本でした。4月も読みたいときに読んでいきます!

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?