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小さな体験にどんな価値があるか

先日さがみこファーム×フレックスさんの「眠れるからだのつくりかた~さがみこベリーガーデンのブルーベリーを使ったお酢づくり」ワークショップを開催しました。たくさんの方にお越しいただけて楽しい2日間でした。

お酢づくりの様子は後半に写真をアップしますので参照ください。
お酢づくり自体もみんなで四苦八苦しながら仕込みを行うのはよい体験で、参加者の満足度もとても高いようでした。

さて、そんな中今回はちょっとした発見がありました。

ここが今回の投稿のテーマです。
お酢イベントの前半ではソーラーシェアリングでのブルーベリー栽培を見学してもらうコーナーがあります。今回は農園案内+ハウス内でブルーベリーの受粉体験としてみました。ち

いつもは農園内を見学して、地域のこと、エネルギーのこと、農業のこと、将来の展望とかをお話します。ただ、ちょうどハウス内のブルーベリーが開花しているので受粉をしなくてはなりません。(本当は蜂さんにやってもらうんですが。。)

完全な思い付きで「参加者にやってもらおう」ということで急遽始めました。本当に小さな体験です。これが思いのほか好評でびっくりしました。実情は少しでも受粉の確率を高めたいというのがあり、参加者みんなでやったら効果がでるんじゃない?って感じでした。

手順は簡単で、刷毛をもってブルーベリーの小さな花の花粉をあっちの木からこっちの木へつけて回るだけです。個人的にはこんなに反響があるとは思っていなかったので、不思議でしたが、ちょっとしたこの作業に「体験することの価値」がありました。

「ミツバチの気持ちになってくださーい。」瞬間
かわいい花の花粉を刷毛で採取、別の樹に。

参加者の満足度が高かったポイントは、農場見学でのマクロな視点とちょっとした作業を通じたミクロな視点の組み合わせにあるんじゃないかなと思います。。マクロな視点➡ミクロな視点に移行することでグッと体験の濃度が上がり、マクロな話に対しても気持ちが入り込めるのかなと思いました。

作業では、こんなことが体感できました。
・食べ物ができるまでの生産の過程
・受粉の仕組み
・作業の大変さ
・ミツバチとの共生関係
こうやって書くと簡単ですが、これが実地でやるともっとたくさんの発見があるようです。例えばブルーベリーは他家受粉なので一本では実はなりません。違う樹種の花粉をつけてあげることで実がなります。これってどうして、どういう仕組みなのかがわかると植物の植生とかミツバチとの共依存とかそういったことに話が及んでいきます。

体験の価値はいつも意識をしていなかったことに気づきがあることだと思っています。視点が動くと思考が揺さぶられて変化が生まれやすくなります。だから非日常空間が人気なんだと思いますし、そんな大げさなものでなく今回のような小さな体験でもやり方次第で工夫ができるなと感じました。

イベントを楽しんでもらえるだけでなく、主催側にも発見があり、とてもよいイベントでした!フレックスさんと共同開催がほんとによかったです。目指しているところが似ていて、お互いをサポートしながらイベント企画が進んでいきました。
今回の教訓を生かしたプログラム開発していこうと思っていますので、ぜひ読まれた方は応援してください。

お酢づくりのプログラムも作成しました。
講師の五十嵐さんのお話もステキ
「軽食って言っていいの?」という位豪華な軽食の一部
ブルーベリーに水を加えてつぶしていきます。手が冷たい!
仲良く冷凍ブルーベリーを加工中
砂糖で糖度を調整して瓶に。ここから半年間育てます。


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