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盃と本音を交わす大阪の若者と佐賀の若者。佐賀の3人組、生粋の大阪3人組の心を鷲づかみ?!

佐賀から大阪に出て5年が経ちました。そろそろ佐賀に戻りたい27歳のシミズサクラです。

 田舎に移住してみたいという大阪の3人組(20代女性2人と30代男性)と共に、実際に佐賀県有田町に行ってきました。
 佐賀の3人組(20代の筆者友人)と盃を交わしながら、佐賀のことについて不安も期待もすべてさらけ出して本音で語り合う場があるといいなと思い、筆者自ら設けてみました。(ただの実家での同級生の集まりです。)

 さて、現地に住んでいる同世代と話をしてみて、大阪から来た3人は何を感じて大阪に帰るのでしょうか?

もくじ
・3人はどんなひと?
・大阪3人組が抱えている田舎への移住に対する不安​ランキング
・現地の若者のリアルな生活と声​
・佐賀での時間を終えて​

大阪からの若者3人組の紹介

田舎への移住に対する【不安​ランキング】ベスト3

1位:仕事はあるのか
2位:地域に馴染めるのか
3位:言葉は分かるのか

現地の若者のリアルな生活と声​

 わたしの実家にて、地域から同年代の仲間が3人集まり、いよいよ語り場が始まりました。乾杯と同時に「なにこのお酒!飲みやすい!!!」と佐賀県唐津市で作られたお酒【万齢】に感動するワッキーさん。お酒の話や食べ物の話で盛り上がり、一気に若者ひとりひとりの心の距離が縮まっていきました。

大阪3人組と佐賀の若者とどうしても話に入りたいわたしの父

 エリピーさんが、佐賀の若者Aさんに「今の仕事をしたくて佐賀に住んでるの?」と尋ねました。すると、「ここ(佐賀)に住みたくて住んでます。ここに住みたくて場所を先に選んで、仕事は後から選びました。」とAさんは、キラキラした表情で話しを進めます。「休日や自分の時間は、ここで本を読みたい!昼寝をしたい!バーベキューをしたい!そんなことを考えてたらここに住みたいと思ってきちゃって、生活するために、したいことするために、仕方なく仕事探しをしたって感じです。あはははは!!!」

大阪3人組はそれを聞いて、理解が追い付かず呆然。

「場所を優先する視点はなかった。」とエリピーさん。
「仕事というものに対する見方を変えてみるとまた違った印象を受けますね。」とワッキーさん。
「なんかその思い切った感じがいいよね!ナチュラルな姿がかっこいい!」とSさん。

※佐賀の若者Aさんは、他県からの移住者。大学で佐賀にきて佐賀を知り、佐賀を好きになってしまったとのこと。現在は地域おこし協力隊として勤務。鶏をペットとして飼っていたこともある。

 ちなみに、話しているうちに現地の人と会話ができることに気づき、田舎への移住に対する不安ランキング【第3位:言葉は分かるのか】は、簡単に解消しました。

田舎への移住に対する不安ランキング
【第2位:地域になじめるのか】

 カメラマンのワッキーさんは、とても人見知りな性格。「こんな僕でもこの土地でやっていけるんかな?地域になじめるんかな?」と佐賀の若者Bさんに尋ねてみると、Bさんは笑いながら「どがんかなるでしょ!ワッキーさんの奥さんが、人一倍喋るけん、そいば真似すっぎよか!!ははは」とのことでした。

 実は、このワッキーさんはわたしの旦那さんとなる方です。ですので正しくは”移住したい人”ではなく、”移住させられる人”のようにも感じます。上記の写真の「どうしても話に入りたいわたしの父」がワッキーさんの義父になる人です。ということで、おしゃべりの人が多い地域に住むと、田舎への移住に対する不安ランキング【第2位:地域に馴染めるのか】の心配はすぐ解決しそうな予感です。

※佐賀の若者Bさんはわたしが中学生のころに、片思いをしていた友人です。ワッキーさんにはこの情報は伝えていません。

田舎への移住に対する不安ランキング
【第1位:仕事はあるのか】

 資格を取って専門職に就くことしか考えてこなかった学生時代でしたので、私自身も気になっていましたが、佐賀の若者Cさんが一言

仕事は自分で作れ

一瞬、その場がシーンと静まりました。

(私の心境:えええ、いきなりどうした?!そういうこというキャラじゃないじゃん!「仕事はあるのか?」と聞いているのに「自分で作れ。」とは。)

 佐賀の若者Cさんは、生まれも育ちも佐賀。したい仕事がなく家で過ごしていると、おじいちゃんから「仕事は自分で作るものや。自分の足で一歩ずつ歩いていけばいい。なんでもやってみんしゃい。いつか誰かの役に立つ。それが仕事となる。」と言われたとのこと。

急にゆっくりキャラの若者Cさんから思いもよらない一言だったのでビックリはしましたが、大阪3人組も「なるほど・・・」「深い・・・」と表情が一変して納得していました。とはいえども、そんなCさんは「まっ、じいちゃんはそういうけど俺は安定の自宅警備員だけどね!」と開き直って話されてました。


 その後も、方言を真似しあったり、アリタセラで購入した焼き物を見せ合ったり、「コンビニもなさすぎるし、絶対車の免許いるじゃん・・・」と言ってみたり、「大阪が便利だし、離れがたい。だけどあの田んぼのお米がなびいている姿に感動することは大阪ではできない。」など佐賀での時間を言葉と写真で共有し、また会う約束をして和やかな語り場はお開きとなりました。

アリタセラで人生で初めて有田焼に触れるエリピーさん

佐賀での時間を終えて​

帰りの道中で大阪3人組に佐賀での時間について話を聞いてみると、

ワッキーさん
「別に今すぐ住みたいとは思わんけど、佐賀の人達見てたら「なんかええなあ~」って思ってしまうわ。なんでやろうな。なんかみんな声がでかいし元気やしな。つられてまうわ、ほんま!川に入るとか道頓堀じゃありえんしな。ええなあと思ったわ、川にいつでも入れる生活も。」

エリピーさん
「400年も受け継がれている有田焼という伝統があるだけで私は魅力的だと思う。こだわって生きている人が多い街だからこそ、丁寧な暮らしや熱い思いがあって。熱い思いを持った人が作る器だからこそ焼き物の歴史を知らない私みたいなものにも魅力が伝わると思う。こだわりを持った自分でありたい。何より自分がこんなにも有田焼に惹かれるとは思わなかった!そして、仕事は作るものだと考えたこともなかった。考えるきっかけにもなった。」

Sさん
やっぱり私はどこに住むかより、‟人”だなぁ。こうやって現地の人に会えると、この人を好きになって、この土地に、この人たちと暮らしたいってなるんだろうな。考えるとわくわくする!来てよかった。また来たい。」

と、それぞれ思いを話してくれました。

人生で初めて川で遊んだワッキーさん

 すぐに「佐賀に移住します!」なんてことは起きなかったけれども、佐賀の若者と直接会話することにより、不安も少し和らいだ様子でした。
また、ちょっぴり佐賀を知ってもらえて、ちょっぴり佐賀を好きになってもらえて、わたし自身すごくうれしい気持ちになりました。

‟ちょっぴり”も数を重ねると‟とっても”になっていき、わたしみたいに‟とっても”佐賀を好きになってくれる時が、もしかすると来るかもしれないと感じたからです。(特にワッキーさんに期待したいところです。)

何度も遊びにきて、何度も喜んでもらって、そして次の約束をする。
次来るときには、人数が一人、また一人と増えて、佐賀を知り、佐賀を好きになってくれる人がどんどん増えていく。


まずはあなたも一緒に、佐賀を知りに行きませんか?
そして、行ってみると、もしかしたらあなたの”好き”が見つかるかも。


行ってみらんとわからん。良かところも悪かところも。

田舎生活に自分が本当は何を求めているかも。


最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

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