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では、秋田の美術とは何でしょうか、、、

前回の続きです。

では「秋田の美術」とは何でしょうね、、、正解はないのかもしれませんけれど。

作家が秋田に住んでいる、秋田出身である、ということにとどまらず、

秋田に暮らす私たちの価値観の発見とか、その変容体験が、秋田で展開された時、そういったものが「秋田の美術」といえる、と私はイメージしています。


今、価値観が大きく変容していく時代のただ中にいます。そんな中で、2005年にはココラボラトリーができ、2013年に秋田公立美術大学ができました。この2つは間違いなく私たちにとってエポックメイキングとなる出来事です。地元で活動する作家の拠点、鑑賞者の拠り所となりながら、外側からの新たな視点を投げかけてくれてきました。近年は、秋田にも独自の活動をするプロジェクトや場が増えてきました。こうした場が生まれるきっかけとしても、ココラボと秋美が作ってきたものの影響は大きいと感じます。…時には反面教師的な影響、だったりするのかもしれませんが 笑。

それらに触れることのできる私たちはとても幸せだと思いませんか。


現代美術は、新しい視点、新しい価値観の兆しを、私たちに差し出してみせてくれます。そして私たち鑑賞者がそこから、自発的に何かに気づき、自ら変容する可能性を開いてくれるものです。

これから迎える新しい時代に、私たちは新しい知性を携えて、いよいよ成熟していかなければならないと思うのです。その過程で、「秋田の美術」はこれからも私たちとともにいて、可能性を探り続けてくれるでしょう。

その痕跡となる作品をすくいあげ、残していくことは、秋田に生きる私たち自身の、新たな知性の獲得と成熟の痕跡そのものなのだ、、、そう思ってます。


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