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『Novels and music are fuel for life -小説と音楽は人生の燃料だ』safiland's Essay - 5 -

 こんにちは、〈safiland -さふぃらんど-〉って呼んでください。
 ゆるっとモノ・コトについてエッセイを書きます。
 好みのカテゴリでしたか? だったら、隙間時間にいかがですか?
 今回のタグ  #小説 #自由であるために #生きる力


小説は人生の燃料だ!

「あなたの人生における燃料は何ですか?」
 問うてみました

 表題が答えなのですが、ぼくの人生を消化するための燃料って何だろうか? あれもこれもと書き出して検討した結果、2点に絞られたので書いてみようと思います。
 今回は燃料としての小説です。予告します来週2回目ありますね。

燃料としての小説

  子供用百科事典がある家でした。百科事典は写真が多く、何度も見返しては一生まみえることのない生き物達や地球のアレコレに心躍っておりました。
 そういう分野に進むことは無かったのですが、解説を楽しく読んで自分がその生物の生息している地域で目にしている様子を夢想するのを楽しんでいました。
 解説文に物語を感じてしまう子供だったようです。百科事典を相手に飽きずに遊ぶ手のかからない子だったのでしょう。小説ではないですがこれが原点です。

 一時活字を追う気力がアンダーから上がらず、漫画に傾倒する数年がありました。視覚情報に直接訴える漫画は麻薬のようにぼくの時間を占有し、情報をどん欲にインストールしていきました。めっちゃ模写していた時期もありました。漫画は今でも大好きで小説と時間を喰い合っています。

 人生の転換点にあの小説だということも無く、好きな話を擦り切れるまで読む、手に取るのを無意識に忌避するくらいまで読むので、読書数についてはとても少ないと思います。

 意気込んで読みだして、途中で放り出した書籍も多くあります。好きな作家さんのでもそういう事があるから面白い。

 読書中って、文字を目で追っているのに気が付いたら映像になって、文字を追っている感覚はあるのだけれど、動画を見ているような不可思議な感覚になりませんか? あれ? そうでもないですかね。

 活字を追う脳内では概念的な展開で進行します。可視化された画像を〈見よう〉とするとボヤけてしまうのですが、読むことに任せてしまえば、ぼやっとした感じの画像で話が進んでいくのです。後で思い出すときはけっこうクリアな画像で出てくるので、概念状態だったのにはっきりしていておもしろいなと思っていました。
 逆にはっきり映像化出来てしまう時はそっちに気を取られて、文字を追うのがおろそかになります。
 本文中ガッチガチに指定があるときは置いておいて、自由に夢想出来るのが小説のいい所であり最大の美点だと思います。
 挿絵があるときはその画像で話が進んでいきます。綺麗な絵や効果的な挿絵はいいスパイスですね。

 そうそう、コミカライズされた漫画から原作を読みに行って、コミカライズ前の続巻小説なのに脳内漫画状態で読了してしまい。「あれ? 記憶ではコミカライズ済なのだが……」なんて混乱したことがありましたっけ。素敵な挿絵からぼくの脳がフル稼働したようです。コミカライズ版が出たら答え合わせがしたい今日この頃です。

 行き着く先が悲劇でも、胸のすくような終わり方でも、主人公たちと肩を組むことは出来ません。傍観者であるぼくは時に絶望を味わい、悔しくて眠れなかったり、悲しくて何も手につかなくなったり影響を過度に受けることもあります。楽しい終わり方の時はハイな興奮が持続して、気分的に無敵状態になります。リアルの事々が効率よく消化され充実感と心地いい疲労感を得ます。

 楽しい時もそよ風に消されそうな時も、そこには小説がありました。もう次の文字が分かっていても目で追ってしまう。新しく購入し次の文字が分からなくてワクワクする。心がリセットされてストレージの容量が増える。脳がCPU100%から脱却し、また明日と言える毎日に戻って行く。そして欲が出る。自分の小説空間に増設を開始――

 つまり〈執筆〉

 長い人生というタイムラインを渡りきるために、ぼくは執筆というスキルを手に入れ、これまで見たいと思った世界を自身の手で創作する喜びを知ってしまった。もう戻れないし、戻るつもりもない。創作って苦しい90%、楽しい10%だけど、人生と比べればどうって事ない。

 指先ひとつでどうとでもなる世界だからと高を括っていると、たおやかに見えて手強い出演者達に毎回翻弄されてますが、楽しいです。

「ぼくの世界にようこそ! 楽しいですよどうぞお寛ぎください」
 そう思いながら今この時も言葉を紡ぎ、織り込んで、小説として世に出しています。

 小説は人生の燃料の一翼です。読むのも書くのも。


 如何でしたか? スキを頂くと踊るかもしれません。
 小説も読んでもらったら拝むかもしれません。
 では、次回……あれば、お会いできることを楽しみにしております。

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