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【僕が病院で気づいたこと】noteに投稿を始めた動機:自分だけにしか分からない不安な気持ちを素直に書き出すと、少しだけ楽になれた。このことを皆さんにお知らせしたい。

僕にはまだ夢がある

「大島さ〜ん、これからお薬入れますからね〜」
私は、なすすべもなく「お願い致します」としか言いようがなかった。お薬とは、抗癌剤(シスプラチン)である。左手につながれた点滴から、抗がん剤が流れて私の体に入っていく。もう戻れない。不安で心臓がドキドキしているのがわかる。

このエッセイを読んでいただきたい方!


・ぜひ看護師さんに!
理由:女房も看護師なので公開するように勧められました(^_^;)
・自分が癌の告知を受けて、死の不安と副作用で悩んでおられる方。
・大切な人が癌になってしまい、心から寄り添ってあげたいけど、そのやり方がわからない方。
・将来、自分も癌になるのではないかと、いまから不安に思っている方。
・著名な方の講演や本、アドバイスをいろいろ勉強しても不安が軽減されない方。


 有料版のエッセイには、がん治療時に自分の不安を軽くしようと考えた資料等がダウンロード出来ます。

 下記の【体調報告書】の資料については「看護師さんとのコミュニケーションで入院中も気が楽になる」のエッセイを御覧下さいませ。(今回はサンプルです)

看護師さんへの報告用に作成した体調報告書

癌になったら「受け入れる」という勇気で不安が軽減される。

 2023年3月 私は、体調を崩していた。ちょっとした風邪がきっかけで、体力・気力共に低下し、やがて3週間程、食欲が全く無くなった。一日一食、終日寝込むことが多かった。体重は、あっという間に8kg落ちた。

 ある朝、洗面時に左耳下の腫れ物に気がつく。看護師の女房にも相談し、まず女房が勤務する病院で検査を受ける。そして、同年3月に原発不明癌でリンパ腫に転移しているとがわかってきた。主治医の推薦もあって、お茶の水の大学病院に転院して治療を受けることになった。

4月27日、病理検査結果の告知
 ・中咽頭癌
 ・左下リンパ腫転移
 ・ステージⅢ

 以前の検査で癌ではないかと事前に知らされていたが、あらためて主治医から告知されると辛い。女房も同じだろう。いや残される身としては、僕より辛いと思う。彼女も65歳、同い年である。
 ここ数年、医療技術や生活環境が改善され、年人生100時代と言われている。しかし、彼女も、いつ災害や事故にあうかもしれない。いつ病に倒れるかわからない。でも僕が癌の手術を受け、抗がん剤や放射線治療などをはじめれば僕の方が先に逝く確率は高い。その後、彼女が悔いの無い人生を送れることを切に願う。
 2023年、65歳。あまりにも早すぎる癌発病に夫婦で不安を隠せない。自宅で安静にしながら、時間を見つけては、終活をはじめる。

 私が亡くなって、家族が処分に迷うものは、全て処分した。スクーバダイビング器材、パソコン関係の器材、仕事で使用していた諸々の書類などを処分した。見様見真似でエンディングノートも作成した。無念さと寂しさでいっぱいだが、やむをえない。さてさて、残された貴重な時間をどのように過ごすか?

 仕事はできる限りしていたい。収入も必要だが、自分らしく生きるためには、やっぱり仕事をしていたいと思う。格好良すぎる考えだが、楽しいことや思い出作りよりも仕事をして自分らしく生きていたいのが正直な気持ちだ。
 正直、癌は怖い。癌について何もわからないから余計に怖い。あと何年生きられるのか? 抗癌剤や放射線の副作用は、どのようなものなのか?

 癌の治療方法をインターネットで調べて、いろいろな情報にアクセスしてみた。著名人の本を読んでみた。セミナーにも行ってみた。YouTubeを観て情報を収集した。インターネットで探したサークルにも参加してみた。
 しかし、不安は、軽減されず・・・「あの人と、私は違うから」という思いが最後には残る。結局、これらの対処法は、私には合わなかった。
 インターネットで色々調べれば、調べる程いろいろな情報に振り回されてしまい更に怖くなる。

 いろいろ考えたあげく、自分の気持ちを安定させるためにエッセイを執筆することにした。家族に残すと言うよりも自分の気持ちを整理することで安心感を得たいという気持ちが強い。つまり、自分の気持ちの問題だ。
癌を患い、死への不安と副作用の辛さに悩んでいる方に、私の経験を伝えたい。これが、このエッセイを書き始めたきっかけがある。

 人からのアドバイスを聞く(インプット)だけでは、死への不安、抗癌剤や放射線治療の副作用の辛さは、なかなか軽減できません。しかし、患者さんご自身が、素直な気持ちを書き出して整理(アウトプット)することで、自分の考えが自ずと納得できるとわかりました。癌患者の私が、いろいろ試して実践してきた事をこのエッセイで楽しく御紹介したいと思っています。

インプットからアウトプットへ!

 だから、実際に癌を患った経験をもとに、もがき、苦しみながら実践したことをエッセイにして書き始めました。しかも明るく、楽しく、元気よく書けることを目指しています。でも正直、エッセイは書いたことが無いので勉強しながら書いています(^_^;)

 皆様から応援して頂けると嬉しいです!
何卒、よろしくお願いいたします。

エッセイを書くって、楽しいね!




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がんになってから、「お布施をすると気持ちが変わる」ことに気がつきました。現在「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」に毎月定額寄付をしています。いただいたサポートは、この寄付に充当させて頂きます。サポートよろしくお願い致します。