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派遣前訓練が終わったと聞いて

かびている。
あまりにもよくかびている。

みどり、きいろ、あか。
信号なら我が家は今、黄色。

近頃、家があまねくかびている。

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▲イメージ図


箸、耳栓、コンタクトレンズの洗浄液のボトル、長財布。
紅茶パックの中、未開封のチューブ調味料の蓋の中。
なかなかなかなか大変だけど、必ずゲットだぜ。
カビ類ゲットだぜ!!(キャー)

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歌でも歌わないとやっていられない。

当地は酵食品の宝庫として知られる。例えば老干媽(ラオガンマー)。豆を発酵させたもの『豆鼓』が入っていたりする。この環境が豊かな食文化を育んだと思うとこの気候も無碍にはできないが、いまは淡々と消毒器でカビを拭う。

消毒液は私の精神世界にしみ込み、今や護符の役割を果たしている。
デスノートのキラ様のキラは、カビキラーのキラだ。薬局で唯一出会える神様だとか誰かが歌っていたような気もする。

少し前までは、何を日本に持ち帰るべきか、また持ち帰らないべきか考えていた。「ここで捨てるのは惜しい気もするけれど、送料を考慮するほどのものだろうか」、など。

しかし今は考えを改めた。
「ここにあるものは私を含め全てかびている。極力持ち帰らないほうがいい」と。

心が大変軽くなった。もう何も惜しくない。
持ってきたらもって帰らないといけない呪縛から解放されたように思う。

近頃、私の所属するJICA海外協力隊の訓練施設の修了式があったようだ。
平たく言うと事前研修の卒業式である。

これまでは派遣中には一時帰国などの選択肢があったが、これからの派遣隊員は実質片道切符であったり、以前のようにはいかない点も多いのだろうと想像する。

新規派遣隊員にはおそらく予想の範疇の提案になっているかもしれないが、

・出発前に事務所やドミトリー等にある物品の在庫状況を聞いたり(予想だが今はいろいろと豊富なのでないだろうか。特に文化紹介系の物品)
・事前に荷物を箱に詰めて発送にかかる準備済ませておき、派遣中の任意のタイミングで現地事務所あてに家族等から送ってもらえるよう準備したりとすすめておくといいと思う。

現地スタッフとは、訓練所の語学教員がつないでくれることもあるので聞いてみるのがお勧め。
私の失敗点としては、いくら協力隊派遣エリアとはいえ、服はこんなに要らなかったように思う。2年前を振り返ると、同期も「意外と服が重い」と言いながらパッキングに励んでいた気がする。

・あとPC(現地で携帯を買わない人は携帯も)関連は多少金銭的に無理をしても日本で快適な状態にしてからもってきたほうがいいと思う。

なにかと従来より意味を含みがちな2年間ですが、、、、、


につなげて、新規派遣の人たちへ何か書こうとしたけれど別に何も思いつきませんでした。今派遣中の身として、何か言うのが無責任なように思ったからです。覚悟も事情も人それぞれ。

今日はいつもと違う感じでお届けしました。そんな今日の人生。今日の夜。
それではまたね。

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