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小説家にオレはなる!?

海賊王になる!
みたいなテンションで
祖母に宣言した
仁王立ち小学生の私
今も覚えている

進学や就職、結婚や諸々の転機の度に
頭の中に浮かんでは消えていった
おまじない
口外したのは一度きりだった

絵葉書や手紙を書くのは好きで
祖母には近況をことあるごとに送った
文章は特に意識せず
映画でも旅行でも少しでも伝えたくて

手紙や葉書を読むと楽しい想像できると
祖母が笑ってくれた


10代は何者になるかなれるかが
とても重要だった気がする

周りの人達が
将来について語りだす
周りの大人を見回す
そのどれもが
目指したい職業ではなく
現実味は帯びない

勉強はキライ
勉強しないと何者にもなれないように
刷り込まれる義務教育
勝手にハードルを作る

物書きは選択肢に含まれていなかった

高校では演劇にどっぷり浸かっていたが、
甲子園に出ている球児の
年齢を超えた瞬間
青い春という季節の終わりが
突如訪れた
叶わない現実が視界を覆った

大学時代は
その都度、楽しそうな事に首を突っ込み
先輩や後輩の劇団の手伝いやら
弟のコミックバンドのキーボード
着ぐるみショーのバイト
ファーストフードのバイト
留年生の家庭教師
お金が貯まったらホームステイ、
ヒッチハイク、キャンプ

大道芸をかじって…
大道芸ってかじるもんか?
ま、相方はサーカスに就職したけど

アイデンティティも統一しない万歳
モラトリアムも面倒だから
何か、目標があるふりをして
就職もせずに
とことん目標のないタスクを作り続けた

暇があればギターで遊び
広告会社の契約社員(バイト)
阪神淡路大震災の後は保護犬猫の施設でボランティア
美大専門予備校でデッサン造形の勉強
美大受験目前でやめた

あえて言うなら
アーティストと言ってもらえる職業になりたかった

テレビと書店が情報元だった時代に
読書は娯楽と情報収集のどちらもの意味をもち

小学生の時は
赤川次郎 三毛猫ホームズ
江戸川乱歩 少年探偵団
図書館でよく借りたり
書店で新刊を待つ

中高は純文学の中に
エロを探して…笑
思春期のザワザワを溶かしていた気がする
ハーレクインロマンスは恥ずかしくて
手に取れないもんで…

大学時代
よしもとばな
宮本輝
浅田次郎
を好んで読んではいた

卒論は「大道芸と芸能の歴史と役割」
ってタイトル
もう存在しないわよっ

相変わらず、何者にもなれない

何かになったのは
28才
妊娠出産でママになった
気負わずともそう呼ばれたから
母親になったのだと自覚する
書くのは手紙か育児日記だけ

小説家になる!宣言の
唯一の証人であった祖母は
私が3人目出産の里帰り中
ひな祭りの日に90歳で亡くなった

結婚して
読書からも
ずっと離れていた
子供の絵本が中心

保育士の資格を取るしかないと
40過ぎて
久々字をたくさん書いて読んだ
何者かの名称「保育士」が加わった

日常書くのは返信メール
学校や幼稚園の書類
子供の持ち物に名前
LINE用件短文
文房具ももう子供が使わないシャーペンと筆箱
書くより打つ事が多いアウトプット

いま50をこえて
失業を機に好きな本を好きなだけ
読んで、音楽や映画を見まくって

ふと最近おもいだした
おまじない

ノートパソコンをリセットして
noteを勢いで始めた

この40年にもわたる壮大かつ難解なミステリー
大げさやな

書くことを継続すれば
たどり着けるか?

なぜ、小学生の私が
小説家になる!と言ったのか

このまじないが有効ならば
書く仕事ができる事があるとするなら
その世界を見ることができるかも
答え合わせをしてみたい
物書きにつながってる私がいるか?
自称でいいのだと思う
少しワクワクする

ぼちぼちのマイペースだけど
書き続ける
証人はnoteの中に

なんてなー

note公式
ちゃんと読まなきゃだめだな
特徴や機能もイマイチ理解できてない
恐ろしく雑ですが

がんばります


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