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読書サーフィンしていたら「崩れ」に巻き込まれて2024初投稿ができなかった話


読書サーフィンって勝手に命名

そんな言葉があるのかは不明だが、ネットサーフィンならぬ読書サーフィンをしています。字や物語は自分のペースでしか読めないし、サーフィンと言うにはそこまでのスピード感はないのだけどね。

本を読む前は時間があるとスマホをみていた。仕事探しやゲームとSNS云々…元々飽き性だし、時間がどんどん消えていくのに何も残らなくて疲れた。

大学生が3人もいて中学生と小学生までいるプーママなので節約したくて、美容も、趣味も運動も家でできる事だけ…長年の子育てですっかり趣味もなくなり空っぽ状態だったので、イラスト描いたり、過去をほじくり返してnoteもはじめたりした。

夏休み、手始めに子供と図書館に行ったが、何から読むか悩んでしまうので、ネットで話題本、〇〇がイチオシの本とか、受賞作品、乗っかって読みはじめた。

勝手に「読書サーフィン」と名付ける


読書と動画

読書と同時に始めたのはTikTokやYouTube視聴。もちろん見る専門だけど、老眼をかけたり外したりが面倒でスマホはやめてTV画面に限定した。
同じようなリズム音や話し方、3ヶ月もすると頭も慣れて、ついにはめんどくさく、時間がもったいなくなってしまった。
ダンス動画だけは見ながら練習するから1日30分くらいのタスクとして続行してる

動物動画も可愛いくてフォローしまくった。

うちにきた保護猫は3年飼っててもあまり人間はお好きでないようで寄ってこないし触ると怒る。しかし、読書をはじめソファに座る頻度が多くなったせいか?膝に乗ってくれるようになった!可愛いすぎるやろー、猫好きとしてはリアルに癒される。これだけでも読書万歳!

ツキ(運)があるから「つき」

図書館利用で格段に楽しくなる

ネットで検索したり話題本をみつけると図書館のWEB予約して順番にかりる。人気の本は半年待ちになることもあるが、待ってる時間も楽しい。

その本の世界にどっぷり浸かりたいし、邪魔されたくないから家事はまとめて、時間を決めるので捗る。21:00以降は家事をしなくなった。正確には後はそれぞれに任せるってコト

あれもこれもとジャンルは問わずで読み漁り…あーだこーだ思うのですが、どんどん文字を読み進めるのが今は前に向いてる感じがして充実感が増す。
読んだ本は写メとメモを残しているので気が向けば感想文を書いてみたいと思ってます。

ここまでは2023年内に書いていて、週一投稿を目標にしていたので、これが2024初投稿かなぁなんて思ってたんです、ところがところが。


ここからが本題なんですが、


年末に本屋で映画雑誌を見ていて、推しの女優と俳優が幸田文「崩れ」を読んだとあったので図書館で借りて読み始めた。

内容は作者(幸田露伴の娘)幸田文が高齢になってから
「崩れ」の虜になって、崩れを見るために各地を巡る話…三大崩れと称される場所から全国を、命がけの聖地巡礼?と言っても過言ではない。
自分の老いを自然現象にかさねあわせつつ、大地の変動、大地震による土砂崩れなどの崩れをまるで、生きものの様に描写し、震えるほど愛おしく眺める。

まるで推し活!

マニアックすぎて最初はドン引き、しかしながら段々とこちらにも伝染る。少し読んではこれはどんな崩れ?とか動画検索してみたり…そりゃ読み進まないはずだ。

そうこうしているうちに年末の家族イベント騒ぎに巻き込まれ、読む時間がなくなり…
図書館への返却期限を延ばしといた。

そんなこんなで年明け

「崩れ」が起こった!なんてことだろう!
まさに2024元旦に起きた能登半島地震

崩れに相違ない…

神戸の夫の実家で…30秒ほどだっただろうか電球が大きく振れていた。TV画面では北陸、日本海側の津波警報が鳴り続ける。日に日に増える死者、徐々に減る行方不明者と報道。現実の崩れはどうしようもなく過酷で言葉にはならない。

何もできないから、メルカリのすずめの涙ほどの売り上げから寄付をしたり、北陸に住む友人に様子を尋ねたりしてはみた。

そして2週間が過ぎる頃になると、関西に住む我々には日常が戻り、震災報道はニュースだけになる。

そして「崩れ」を再び読み進めた。

気づいたらnoteの書初めは遅々として進まない。偶然に読んでいた本とはいえ今のリアルな災害映像が横切り、辛く頭から離れない。今「崩れ」を画像検索したら…もうそれは墓標にしか見えない自分がいた。

「崩れ」とはもちろん、災害の跡であること、被害者がいる場所であることも書かれている。
そこに這いつくばってでも見に行こうとする作者。
1976年頃の2年間の雑誌連載記事をまとめたものだそうだが、墓標を探す聖地巡りだったのではないかとさえ思う。幸田文(1904〜1990年)
その後の大災害はもちろんそこにはない。

後半はほぼ震災の様子を頭に浮かべながら、薄い文庫本なのに1ヶ月かかり読み終えた。

2024初投稿は色々考えていたのだけれど、地震が起きてからというもの「崩れ」と被災地の映像で頭がいっぱいになってしまい今に至る
まとめることは難しいが、ひとまずこれを書初めにしたいと思います。

今自分にできること


家族の健康と快適な生活をサポートする。
ライターの仕事に邁進する。
高齢の両親のサポート。
被災地の状況を心に留めて…
2024も本を読む、そして書くことを継続したいと思っています。


神様、地震は勘弁してください。
北陸の寒さを緩めて下さい。

読んでくださりありがとうございます




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